地域・社会

2016.06.30

6月30日とオープンガバメント

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「Twitterと政治を考えるワークショップ」を開催したのが2009年、7年前の6月30日でした。そして、(たぶん国内で初の)「オープンデータ活用ハッカソン」を開催したのも2012年、4年前の6月30日でした。







7年前のTwitterワークショップを開催した時、米国ではオバマ政権が誕生し、すでに様々なオープンガバメント施策を始めていました。日本はTwitter自体がまだ流行り始めたころで、当時はまだ、ネットで実名で政治を語ることにかなり抵抗がありました。Twitterを使う国会議員は2人だけという状態。ネットがサブカルにしか使われずメインストリームで使われないことを指摘して、梅田望夫さんが「日本のウェブは残念」と言っていました。







それから7年の間に、政権交代が2度あり、政治家や行政機関のソーシャルメディア利用が進み、それどころかネット選挙運動も、18歳選挙権も実現しました。2011年の震災以降はオープンデータも進み、政府機関のウェブサイトのコンテンツ全てが(!)原則オープンデータになりました。「政治や行政はなかなか変わらない」と僕もよく口にしてしまいますが、これはそれなりに急速で大きな変化だったと思います。しかもこの変化を、ときに自分も少し関わったりもしながら間近で見てこられたのは、僕の人生にとっても大きなことでした。





ただ、現在のTwitter上の政治的なコミュニケーションは、社会的な分断や荒廃ももたらしているように見えます。オープンデータについても、すでに公開していたものをオープンライセンス化しただけのものが多く、価値あるデータを使いたくなる規模や使いやすい形式で、新たに提供し始めた事例は少ないです。つまり、急速で大きな進展はあったけれども、思い描いていた状態にはなっていない、ということを改めて感じます。





◯関連するもの




庄司昌彦(2007)「政策形成・選挙と、情報技術を使いこなす人々」『情報通信ジャーナル』






庄司昌彦(2007)「政策形成・選挙と、情報技術を使いこなす人々(2)」『情報通信ジャーナル』








庄司昌彦(2010)「「Twitter政治」は民主主義を増進するか」『智場』




庄司昌彦(2012)「ソーシャルメディアを活用する小集団の活動と社会変革」『智場』








2015.08.21

岐阜県東白川村

今年度から総務省の地域情報化アドバイザーを仰せつかることとなり、さっそく活動しています。第一弾の活動は、岐阜県東白川村の「ICT地域マネージャー」。単発の講演やアドバイスではなく、複数回、現地を訪問し、情報化のお手伝いをするというものです。

東白川村は、昨年度の総務省の地域情報化大賞で総務大臣賞を受賞した「フォレスタイル」の村です。先日、はじめて東白川村を訪問し、現地のことを色々と学んできました。

東白川村の名物は高級な材木となる東濃ヒノキ。高地で作る白川茶。そしてトマト。あと、伝説の生き物であるツチノコ(!)が有名です。また、東白川村は廃仏棄釈が激しかったところで、現在も寺がひとつもない珍しい村としても知られています。
訪問してわかったのは、この村は大きな可能性をもっているということ。東濃ヒノキの住宅、白川茶、フォレスタイルといった「ウリ」があるだけでなく、しばしば役場の方々と話していると、次々と新しいことに取り組んでいこうという姿勢を感じます。これはすごいことです。また、村の課題や村が小規模であるということさえも「ポテンシャル」であるように思えてきました。

ところで。この写真はケチャップではありません。

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東白川村で買ってきたトマトジュースです。東白川村はヒノキや白川茶だけでなくトマトも名物なんですが、特にこのトマトジュースが気になったので2種類買ってきたのでした。

その名も「トマトのまんま」。右側の無塩甘口と書いてある方は、ラベルを見ると「原材料:トマト」しか書いてありません。本当にトマトのまんま。左側の方は「原材料:トマト、塩」のみ。どちらも余計なものは一切なし。潔いです。

飲み比べてみたところ、無塩甘口の方は、本当にしぼったばかりのようなやや水っぽいところがあり、フレッシュさを感じました。一方、塩の入っている方は、無塩甘口よりも味が整っていて、むしろ甘さを強く感じる気がしました。いずれも美味しかったです。

※追記:このジュース、「トマトのまんま」なので、「取れた時期によってトマトの色が異なるため、微妙に色の違う商品となるのが、欠点でもあり、ウリ」なのだそうです。いや、各日にウリでしょう。そういうことを知ってしまうと、それぞれの時期の違いを実際に見たり味わったりしたくなります。

と、ここまで書いてきて告白するのですが、実は僕は子供の頃からトマトジュースはあまり好きではありませんでした。原因は子供の頃の印象なので、ちょっと塩味が強かったとか、ドロっとした感じが馴染めなかったとか、そういうことだったと思います。ですが、ある時飲んだトマトジュースが美味しかったことによって苦手意識がなくなったんです。それは、たまに昼食に行っていた寿司屋さんが食前に出していたしぼりたてのトマトジュースです。よく冷えていて、トマトの果肉のゼリーのような食感も少し残っていて、そして塩味も気にならなくて、とても美味しかったのでした。そのお寿司屋さんは無くなってしまったので、僕にとっては「幻のトマトジュース」になっていたのですが、今回、東白川村で買ってきたトマトジュースは、食感がやや違うものの、かなりその時のジュースを思い出す味でした。今度は現地でよりフレッシュなものを味わってみようと思います。

それから、東白川村のスギを使った学習机を作っているコダマプロジェクトのお話。

製品のデザインも素敵だし、子供たちに山との関わりを作る機会を作っているのもとてもいい。うちの1年生にもこの机をプレゼントしたいなと思ったり。(でもそうすると息子用にもう一台必要になる…)

2013.11.16

「東京オリンピックにむけての姿勢」みたいな話

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最近Facebookに書いたものから2つをピックアップ
まずはこれ。

「東京都のホームページに、年間3億円以上?!」おときた駿(東京都議会議員/北区選出)


東京都の予算が6兆円規模であることを考えると3億円は高くないんじゃないかという気もするけど、それで何をどこまでやってるのかが分からないので判断は難しい。

僕は、震災の時にちょっと見て以来、都のホームページを見てない。そういえばその時、分かりにくいし大した情報もなくて使えねーな、と思ったのは覚えてる。

この都議の質問が、「内容がわかりにくい」という注文で終わらずに、細かく質問して体制やルールがバラバラであることを明らかにしたのはいい仕事だったと思う。都には、これを機に情報の生成・管理・発信・活用の仕方を見なおして欲しいなぁ。

ところで、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリンなど欧米をはじめとする世界の大都市はだいたいオープンデータに取り組んでいる。それに比べると東京は完全に出遅れた状態だ。香港、台北、ソウルにも遅れをとっていると思う。国内の大都市では横浜・名古屋・千葉・福岡などが動き出している。都庁の職員でも一応オープンデータについて様子見してくれてる方はいるけど、別の方面から非常に偏狭で後ろ向きな声を聞いたこともあるので、たぶん都を挙げてのオープンデータは当面進まないんじゃないかと思う。Twitterを積極的に使う様になったくらいで満足してちゃいけない。2020年に向けて、東京には注目が集まり、東京の情報を欲する人が増える。もちろん都民として現状が十分とはまったく思えない。時間はかかるだろうけども、開かれた、前向き・積極的な東京で世界のみなさんを迎えたいものだ。


そしてこちら。
「女子マネと体操・家政婦が調理…IT企業の社員活性術」広部憲太郎(朝日新聞)

朝日新聞さん、ドワンゴのあれを大々的に取り上げるのはどうなの、という感想。あれをああやって強調するのはセクハラなんじゃないかなぁ。

ドワンゴが意識的戦略的にオッサン的世界で生きていくというのなら、それは構わないと思う。でも、俯瞰で見る時には国内市場のオッサン化を意識しておかないと、これからの日本企業は若くて多様な世界市場なんて狙えないんじゃないだろうか。

話は再びそれるけれども、東京オリンピックの議論でも、似たようなことを感じる事がある。どうも東京の高齢者目線の内向きな話が多くて、僕らは若くて多様な70億人のことをまだほとんど考えられてないんじゃないだろうかと思う。

2013.11.08

数百万円規模のトライアルをするための資金調達がやりやすくなるといいよね

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山田肇「ICT競争力ランキングで日本が低位な理由」を読んで思ったこと。

自分にも関わる話なので言いにくいところがあるけど、地域情報化に関する実証実験事業に、税金の使い道として課題があるのは事実。このような問題は総務省の地域情報化だけの話ではないと思う。

ただ、その反動として政府は実証実験をするな、ということになると、技術の社会への適用が滞ってしまうだろう。たとえば数百万円規模のトライアルをするための資金調達が政府以外のどこか別のところでやりやすくなるといいのだけれど、民間の助成金というのも少ない。クラウドファンディングには期待してるけれどまだその受け皿にはなってないと思う(もう一歩か二歩か)。ビジネスとして投資を受けたりするのが健全だと思うけど、そんなにやさしい世界ではないだろう。

これからオープンデータ関連の実証実験が増えるとしたら、それは行政の仕事の仕方や制度を本当に変えるための実験であってほしい。

そして、これからたくさん出てくるアプリやサービス、その他のトライアルに対しては、クラウドファンディングや民間の投資とのマッチングが機能して、いいアイディアやプロトタイプなら政府外で数十〜数百万円が調達できるというようになってほしい。

そして、外からそういうことを言ってても説得力がないので、僕も、いま自分が持ってるいくつかのアイディアを使って、どこまでできるかやってみようと思います。

2013.09.08

旧中川が好きだ

ゆったりとした曲線を描いて流れる旧中川が好きだ。たった6.68キロのこの川の、近現代史がすごく面白い。

幕末には歌川広重の浮世絵に描かれたり、勝海舟が別荘を構えたりし、明治時代には幸田露伴が短編に描いた趣深い場所だった。

そして1924(大正13)年に巨大な荒川放水路によって中川から分断された頃から(これ、もっと昔の事だと思ってた)、急増する人々の生活と近代工業を支える河川となった。

1945年の東京大空襲では、炎を逃れて水辺に来た3000人以上が犠牲となったという悲しい歴史もある。

その後、水質の悪化や周辺の地盤沈下が進み、旧中川はコンクリート護岸に囲まれたドブ川となってしまったという。

しかし、昭和46(1971)年から40年以上をかけた工事によって、水質は浄化し、以前よりゆったりとした堤防や散歩道、桜並木などが整備された。景色は見違えるようになった。

今は水が澄み、魚が跳ね、鳥たちがくつろいでいる。朝夕には犬の散歩やジョギングをする人たち、週末には漕艇の練習をする学生たちがいる。その向こうには東京スカイツリーも見える。こうした景色だけでも素晴らしいのだけれども、歴史の上にこの景色があると思うと、本当に味わい深く感じる。

参考:
歌川広重「逆井の渡し」
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige171/

木下川梅園(勝海舟別荘)
http://machimegu.jp/spots/754

幸田露伴「盧声」
http://kennyx.ktplan.net/library/rosei.html

旧中川灯籠流し
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/chiikinojoho/chiikikatsudo/komatsugawa/event/8gatsu/toronagashi/

地盤沈下
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/chisui/jigyou/naibu/seibi/suiiteika.html

ボートとスカイツリー
http://sky-t.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_9de/sky-t/4260-63-8b019.jpg?c=a1

ゼロメートル地帯とはこういうことかと驚きます。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/03/IMG/20m3t800_04.jpg

2013.04.29

高齢者体験ワークショップ、だん

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小黒 信也さんによる高齢者体験ワークショップだん。
下記のようなイベントでした。

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社会課題からイノベーションや事業機会を模索する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種を発見しするイベントを開催します。

■日時: 5月8日(水)19時-21時
■会場: 国際大学GLOCOMホール

■発表者: 小黒信也氏 (未来介護プロジェクト代表)
『公的介護保険に依存しない未来型介護予防プログラム』『高齢になっても役割を持てる街づくり』がライフワーク。浦安ハーブプロジェクト事務局。

■概要:
『高齢者が実際にどんな不自由を感じ』『どんな生活を送っているか』を知っておくことで、親や配偶者の介護などに家族全員で協力し合える体制を築くことができます。また、日本社会全体ではもちろん、今後は特に都市部で高齢者の比率が大幅に増加していく中、高齢者の不自由さを知ることは、商品開発やサービス、街づくり、制度づくりなどにも生きるでしょう。今回のワークショップでは、全ての参加者の方に高齢者体験をしていただき、高齢者の視点からビジネスや社会を考えます。

参考:「介護体験ワークショップ」(小黒さんのブログ:介護離職させない)
    http://mirai-kaigo.sblo.jp/article/57190328.html
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腰が曲がり、膝や指が硬くなり、O脚になり、しかも視界がぼやけている、あるいは半身が麻痺している…といった実在の高齢者を体験できるキットを身につけて色々な動作をしました。

何人かの参加者の方がおっしゃっていた様に、「身体が動かないと気力が削がれる」ということを痛感しました。このことの意味は想像以上に大きいです。

だから、介護の予防やリハビリが大事だというのが小黒さんの考え方であり、浦安ハーブプロジェクトの背景にもなっています。

また他の参加者の方からは、ITやモビリティといった技術は、身体が動かなくてもやりたい事ができる様にするだけでなく、そうなる前に、身体が動かなくならない様にするために、あるいは再び動くようになるために使う必要があるという意見もありました。これにも非常に共感しました。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。


(なお、上の写真は実際の写真ではありません。先日、浦安でマッピングパーティをした際に、人生で初めて車椅子に乗って、車椅子の視点で町歩きをしたときのものです。ちょっとした段差や傾斜で進めなくなったり怖い思いをしたりしました。あと、目の前から自転車が来た時に見慣れない高さとよけにくさで、怖さを感じました。)

2012.04.27

グッドデザインな手作り線香花火

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地域の方々とデザイナー等が協力して商品開発を進めている「九州ちくご元気計画」(筑後地域雇用創造協議会)から、先日、商品ができました、と品物や資料などが送られてきた。(ありがとうございます。)

このプロジェクトには昨年10月に久留米にうかがった際に出会った。地域の資源がプロのデザインと出会うとこんなに魅力的になるのか、ととても感銘を受けた。2011年度のグッドデザイン・日本商工会議所会頭賞も受賞している。

送っていただいた物の中で特に嬉しかったのが、この写真の高級線香花火。筒井時正玩具花火製造所の製品だ。宮崎の火薬と八女の手漉き和紙を使い、草木染めで染色し、職人が一本ずつ縒り上げているという。

ちなみに左側の「蕾」が8本入りで1050円。特別な花火だ。いつどんな時にやろうか。


※追記
もうひとつ楽しみなのが、同梱されていたドキュメンタリー映画「筑後ちくごChikugo 完結編」のDVD。前バージョンでは、このプロジェクトに参加している皆さんの楽しそうな様子や苦労などがおおらかなタッチで描かれていた。完結編ではどんな様子が描かれているのか、早く観てみたい。

2012.04.18

「東京の東側」が政令指定都市になったら

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「東京の東側」をもっと魅力的な場所にできないかなどと以前から考えている。
魅力的なだけではない。誇りを持てる場所にしたいと思っている。

今日ふと、この地域で政令指定都市になってはどうかと思い、少し調べてみた。政令指定都市には、市民生活に関わりの深い社会福祉、保健衛生、都市計画などの事務や知事の許認可などの権限が都道府県から移管される。簡単に表現すれば、都道府県なみの権限と財源を持つということだ。

そして人口について調べてみると、隅田川から東の5つの区を足すと250万人になる、ということがわかった。これ大阪市(267万人)と名古屋市(226万人)の間に位置する規模だ。

墨田区(24万人)
江東区(46万人)
江戸川区(68万人)
葛飾区(44万人)
足立区(68万人)

この人口規模で、大阪市は24区、名古屋市は16区に分かれている。この地域も20区くらいに分けると、現在よりもはるかにきめ細かい行政ができて良いのではないだろうか。

また、人口50万人を超えていれば政令指定都市になれるので(地方自治法第252条の19第1項)、江戸川区と足立区は単独でもなることができる規模なのだが、日本有数の規模の強力な自治体として、大阪市や名古屋市のように日本をリードするなんてことも志してはどうかと思い、あえて250万人都市を妄想してみた。

でもよく考えるとこの市の政治経済の中心がないので、説得力が弱い気もする。考えられるとしたら、地理的には端っこだが、北千住から押上・業平橋(スカイツリー)あたりの地域が中心になるだろうか。

それから、新しい市の名前についても考えてみた。
「東東京市」というのは、東京のおまけのようだし「東京都東東京市」って「東」が3回も出てきてしまうのでイマイチ。そこで歴史を紐解くと、この地域は歴史的には、武蔵の国・葛飾郡の一部であったことにちなんで「葛飾市」はどうかと思った。ただし葛飾郡は埼玉県や千葉県も含むかなり広い地名なので、葛飾郡の南部を意味する「南葛飾市」あるいは「南葛市」というのもよさそうだ。「南葛」は、世界で読まれているマンガ「キャプ翼」にも登場する地名だ。ファンにはグッと来るかもしれない。

葛飾郡(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E9%A3%BE%E9%83%A1

(20120419追記)
少し背景を説明しておこうと思う。
僕は葛飾区で生まれて、埼玉県三郷市、北葛飾郡松伏町、江戸川区、江東区に住んできた。ぜんぶこの旧葛飾郡エリアだ。だからこの真っ平らな東東京地域に思い入れがあるんだと思う。

それから世界的な都市間競争という視点からは、広域東京圏が日本の将来にとって極めて重要だとも思っている。

そういう背景を持ってこの地域を考えてみたときに、巨大で遠くに感じる東京都政(とその下の現行の区政)でずっとやっていくのではなく、そこからあえてこの地域が離れて、より細かい区割りによる行政と積極的な施策で東京をリードし刺激する存在となるのもいいのではないか、と思ったのだった。

Facebookでも色んな方とやりとりさせていただいて面白かったので、もう少し妄想を膨らませてみようと思う。

2012.02.27

フューチャーセンターや対話型のイベントについて

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昨日は「日欧のフューチャーセンターは世界を変えるか?」(GLOCOM主催です)に参加。約百名が参加しすごい熱気だった。野村さんが先導する「日本にFCを1000個作ろう」というこの運動の意義を僕は支持したい、と改めて思った。

フューチャーセンターという言葉が流行りつつある中、色んな批判めいたものも聞こえる。けれども、これは進めた方がいいと思う。多様性と個を重視したメンバーで、探索的な課題について、未来志向で自由な議論をし次の行動を引き出そう、という取組みに、多くの人が動き出すことは基本的に良いことだと思うからだ。フューチャーセンターという名前が嫌なら別の名前でもいいだろう。具体的な方法もいろいろあるだろう。とにかく、地域社会でも企業内でも「このようなこと」をすることは、日本を「オープン社会」に変えていくために必要だ。

参考:庄司昌彦「オープンガバメントの国内外最新事例」『行政&情報システム』
※オープン社会については、この原稿に少し書いた。

ところで、5月のフューチャーセンターウィークにゲスト参加した時には、地域の人のつながりについて専門的に話す時間がなく、「つながる」の中身を深められずに終わってしまったったのが不満で、対話型でやると議論が深まらない、と思ったものだった。

でもその後、対話型のイベントに何度も参加し、主催する側に関わるようになってみると、違うことを考えるようになった。今まで、1時間講師が話し1時間質疑応答をするというような単純形式の勉強会をよくやってきたけど、工夫が足りなかったと強く思う。形式を工夫し、対話や色んな仕掛けを用意した方が、参加者の盛り上がりや満足度が圧倒的に大きい。自分の手を動かし言葉にするから、理解や内面化が進むんだろう。そして、何らかの動機付けとなったり、具体的な次の行動が起きたりもしている。こうして、僕の考え方は変わってきている。

※対話型でやると講師が深い話をできない、という問題は、僕の中では解決していない。だが、聞き手に消化されないんだったら話してもあまり意味はないわけで、講師の自己満足だ。つまり当初の僕の不満は、聞き手のことを考えない供給側視点だったのかもしれない。

2011.12.28

タブレット/スマホ時代の自治体サイト

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先日、東海大学の河井先生や静岡県三島市・掛川市・島田市の皆さんがうちの職場へいらっしゃり、タブレット/スマホ時代の自治体サイトの役割などについて意見交換をした。

僕からは「電子書籍が本の発想を引きずっているように、自治体サイトも広報誌的発想を引きずっているのではないか。タブレットやスマホ時代には、人々を地域の色々なサービスにつなぐ公共アプリのリモコンの様に捉えてはどうか」という話をした持ち運べて双方向で現実のサービス(申請とか決済とか人を呼ぶとか…)と直結する窓口がリモコンになったようなものがタブレット/スマホ向け自治体サイトの将来像だと思う。河井先生も「ポータブルガバメント」という言葉で同様の考えをお持ちのようで方向性が一致した。

本当はこれは「自治体サイト」に限る必要はなくて、むしろ地域の民間サービス(スーパーとか鉄道とかヘルスケアサービスとか)と連携したほうが魅力的なメニューが増えて利便性が上がるだろうし、ビジネスモデルも描きやすくなると思う。