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2013.09.19

原子力行政、旧日本軍、知識国家論序説

体がまだ日本時間で動いていて真夜中に起きてしまった。そこで、ちょっと前に話題になっていた泉田裕彦新潟県知事のインタビュー動画を視聴した。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/100574

かなり長い動画なのだけれども、泉田知事が問題をどう理解し何に抵抗しているのかがよく分かるのでおすすめ。僕にとって最も興味深かったのは、最後の方で出てくる、原子力行政と旧日本軍の組織体質が似ているという話だ。

高性能の兵器/原発を作り、高度な技能で運用するのはいいけれども、それが攻撃されたり失敗したりした時のことを真剣に検討せず、失敗から生まれた知をフィードバックして学習することをしない。意思決定過程やその責任を検証せず、「総懺悔」で曖昧にしてしまう。そんな話だった。そういえば、喉元過ぎれば熱さを忘れて、楽観的な積極論が非論理的に好まれてしまうのも同じかもしれない。

泉田さんには10年以上前、僕が行き場のない研究者志望の学生だった頃から、なんとかGLOCOM研究員になったばかりの頃にかけて、いくつかのプロジェクトや研究会でご一緒させていただきお世話になった。

何もわかっていなかった僕のインタビューに答えていただいたり、野中郁次郎氏らとの共著書「知識国家論序説」でたくさん勉強させていただいたりした。(なつかしーー)

 情報社会の政策形成と政策プラットフォーム
  泉田裕彦(経済産業研究所コンサルティングフェロー)
  庄司昌彦(GLOCOM研究員)
  http://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2003_06/2003_06_18_02.html

 『知識国家論序説』(野中郁次郎、泉田裕彦、永田晃也 編著)
  http://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/03030004.html
 
 僕の「知識国家論序説」読書会(講師は山内康英GLOCOM教授(当時))レポート
  http://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2003_08/2003_08_19.pdf

インタビュー動画に話を戻すと、この中で知事は、新潟県は原子力行政や経営のありかたについて新潟県は独自の委員会を作って検証作業を行っていると述べている。

 新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会
  http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/945/110/gijyutuiinkai_youkou,0.pdf

委員名簿を見ると、なんとここに野中郁次郎先生のお名前が。また、「知識国家論序説」でも執筆をし、僕のGLOCOMでの最初の上司である山内さんのお名前も。山内さんは委員会名簿では担当分野が災害情報伝達となっているけど、それだけではなく冷戦後の核不拡散政策や日本のエネルギー安全保障といった問題にも関わってきた方だ。

そんなことが芋づる式につながって、深夜に一人で興奮したというお話でした。おしまい。

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