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2013.09.08

旧中川が好きだ

ゆったりとした曲線を描いて流れる旧中川が好きだ。たった6.68キロのこの川の、近現代史がすごく面白い。

幕末には歌川広重の浮世絵に描かれたり、勝海舟が別荘を構えたりし、明治時代には幸田露伴が短編に描いた趣深い場所だった。

そして1924(大正13)年に巨大な荒川放水路によって中川から分断された頃から(これ、もっと昔の事だと思ってた)、急増する人々の生活と近代工業を支える河川となった。

1945年の東京大空襲では、炎を逃れて水辺に来た3000人以上が犠牲となったという悲しい歴史もある。

その後、水質の悪化や周辺の地盤沈下が進み、旧中川はコンクリート護岸に囲まれたドブ川となってしまったという。

しかし、昭和46(1971)年から40年以上をかけた工事によって、水質は浄化し、以前よりゆったりとした堤防や散歩道、桜並木などが整備された。景色は見違えるようになった。

今は水が澄み、魚が跳ね、鳥たちがくつろいでいる。朝夕には犬の散歩やジョギングをする人たち、週末には漕艇の練習をする学生たちがいる。その向こうには東京スカイツリーも見える。こうした景色だけでも素晴らしいのだけれども、歴史の上にこの景色があると思うと、本当に味わい深く感じる。

参考:
歌川広重「逆井の渡し」
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige171/

木下川梅園(勝海舟別荘)
http://machimegu.jp/spots/754

幸田露伴「盧声」
http://kennyx.ktplan.net/library/rosei.html

旧中川灯籠流し
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/chiikinojoho/chiikikatsudo/komatsugawa/event/8gatsu/toronagashi/

地盤沈下
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/chisui/jigyou/naibu/seibi/suiiteika.html

ボートとスカイツリー
http://sky-t.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_9de/sky-t/4260-63-8b019.jpg?c=a1

ゼロメートル地帯とはこういうことかと驚きます。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/03/IMG/20m3t800_04.jpg

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