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2012年2月

2012.02.27

フューチャーセンターや対話型のイベントについて

Fcc
昨日は「日欧のフューチャーセンターは世界を変えるか?」(GLOCOM主催です)に参加。約百名が参加しすごい熱気だった。野村さんが先導する「日本にFCを1000個作ろう」というこの運動の意義を僕は支持したい、と改めて思った。

フューチャーセンターという言葉が流行りつつある中、色んな批判めいたものも聞こえる。けれども、これは進めた方がいいと思う。多様性と個を重視したメンバーで、探索的な課題について、未来志向で自由な議論をし次の行動を引き出そう、という取組みに、多くの人が動き出すことは基本的に良いことだと思うからだ。フューチャーセンターという名前が嫌なら別の名前でもいいだろう。具体的な方法もいろいろあるだろう。とにかく、地域社会でも企業内でも「このようなこと」をすることは、日本を「オープン社会」に変えていくために必要だ。

参考:庄司昌彦「オープンガバメントの国内外最新事例」『行政&情報システム』
※オープン社会については、この原稿に少し書いた。

ところで、5月のフューチャーセンターウィークにゲスト参加した時には、地域の人のつながりについて専門的に話す時間がなく、「つながる」の中身を深められずに終わってしまったったのが不満で、対話型でやると議論が深まらない、と思ったものだった。

でもその後、対話型のイベントに何度も参加し、主催する側に関わるようになってみると、違うことを考えるようになった。今まで、1時間講師が話し1時間質疑応答をするというような単純形式の勉強会をよくやってきたけど、工夫が足りなかったと強く思う。形式を工夫し、対話や色んな仕掛けを用意した方が、参加者の盛り上がりや満足度が圧倒的に大きい。自分の手を動かし言葉にするから、理解や内面化が進むんだろう。そして、何らかの動機付けとなったり、具体的な次の行動が起きたりもしている。こうして、僕の考え方は変わってきている。

※対話型でやると講師が深い話をできない、という問題は、僕の中では解決していない。だが、聞き手に消化されないんだったら話してもあまり意味はないわけで、講師の自己満足だ。つまり当初の僕の不満は、聞き手のことを考えない供給側視点だったのかもしれない。

2012.02.04

Ensemble, c'est tout(一緒にいること、それがすべて)

P1020922_2※写真はパリ・リヨン駅

いま巷で流行中のインフルエンザA型をどこかでいただいてしまったようで、今日は部屋に篭って養生していた。

熱が上がったり下がったりする中、前から見たいと思っていたフランス映画のDVDを見た。
原題は「Ensemble, c'est tout(一緒にいること、それがすべて)」。

フランス・パリの地域SNS「Peuplade」や、近隣住民の関係構築をめざす「隣人祭り」、「voisins solidarires(つながりあった隣人)」という取組みについて調べている時に、この映画の原作となったアンナ・ガヴァルダの同名のベストセラー小説を知った。隣人祭りにヒントを得て書かれたのだという。

ほんわかと心温まる物語なんだけれども、都市住民の孤独、高齢者問題、労働問題なども織り込まれていて、リアリティもあるいい作品だと思った。オドレイ・トトゥ(「アメリ」とか)もかわいいし、主要人物すべてがいい演技をしてる。この作品、おすすめです。

ちなみに日本では、原作小説は「恋するよりも素敵なこと―パリ七区のお伽話」、映画は「幸せになるための恋のレシピ」なんてタイトルに訳されている。映画の米国でのタイトルは「Hunting and Gathering」。だから関連情報が探しにくいことこの上なかった。原題のままでいいと思うんだけどなぁ。