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2009年7月

2009.07.26

中国出張 北京編

いま、出張で中国に来ています。
北京と上海で色々な方にお会いしてインタビューをするという仕事をしていて、北京での日程が終わったところです。

北京に来たのは3度目ですが、暑い季節は初めてです。火曜日から金曜日までは空が霞んでいることが多くすっきりしませんでしたが、週末はよく晴れて夏らしい空になりました。東京の夏の気候よりは少し乾燥していていて、少し日差しが強いように感じます。

仕事の日程は順調にこなしています。IT企業や研究機関などを訪問したほか、村上龍の「JMM」で連載をしているフリーランスライターのふるまいよしこさんと、社会学者の高原基彰さんともいろいろなお話をすることができました。お二人といろんな話をできたことが個人的には嬉しかったです。

そして今のところの収穫は、中国にはこちらが思い描くような「情報社会論」の研究はほとんどないということ、情報通信産業では激しい競争主義の民間ベンチャー企業に進む人がいる(これまでの2回の出張ではこちらに注目していた)一方で、国営企業や公務員を目指す安定志向の人たちが増えていること、などなど。

以下、北京滞在中の写真をいくつか。
基本的に仕事をしているときは写真を撮らないので、移動中や仕事の後に撮ったものです(ちゃんと仕事はしています!)。

Beijing1
鼓楼近くの胡同(路地)は伝統的な街並みが残っている。しかし、どこもかしこも工事中。

Beijing2
中年のおじさんには、上半身裸かシャツをまくり上げてお腹を出している人が多い。鼓楼近くにて。

Beijing3
后海のあたりの店は、おしゃれな土産物屋とカフェに変わっていた。2年前に行った時は古い店も残っていたんだが。

Beijing5
自転車タクシーは后海のような一部の観光地でしか見られないらしい。ただし后海では次から次へとものすごい台数が運転中。

Beijing4
后海。たくさんのボートが出ていた。中には泳いでいる人たちもいた。

Beijing6
旧正月に大火災があったCCTVのビル。左側のビルは使い物にならないのだけれども、壊すのも容易ではないらしい。

Beijing7
鬼街というグルメ街。食べ物がおいしくてついつい食べ過ぎになってしまうので困ります。

2009.07.06

MIAU×GLOCOM 「情報社会時代のリテラシー教育が目指すもの」

告知です。
GLOCOMでは、MIAUのご協力をいただき「情報社会時代のリテラシー教育が目指すもの」と題する公開イベントを開催します。参加費は無料です。この問題にご関心をお持ちの方々のご参加をお待ちしています。

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<国際大学GLOCOM公開コロキウムのご案内>
 
 国際大学グローバル・コミュニケーション・センターでは、情報通信政策および教育の観点から、青少年の携帯電話所持に関する規制・対策とその課題について、研究と議論を重ねておりますが、来る2009年7月13日・東京六本木にて、第2回公開コロキウムを開催いたします。
 今回は、MIAU(Movements for Internet ActiveUsers)インターネットユーザー協会として、インターネット社会のユーザーに求められる情報リテラシー向上活動を展開している小寺さん・中川さんにご講演いただき、携帯電話の規制ありかたと教育可能性の是非について議論いたします。皆様のご参加をお待ち申し上げております。


■テーマ:情報社会時代のリテラシー教育が目指すもの
■講師:小寺信良(MIAU代表理事)、中川譲(MIAU理事)

■日時:2009年7月13日(月)午後1時30分~4時
■会場:国際大学グローバル・コミュニケーション・ センター
(東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)
地図:http://www.glocom.ac.jp/access

■講師プロフィール:
 小寺信良(こでら・のぶよし)
MIAU代表理事。テレビ映像の編集者としてバラエティ、報道、コマーシャルなどを手がけた後、AV機器評論家、コラムニストなどの活動を行う。2007年に「MIAU」の立ち上げに参画、2009年より代表理事。
 
 中川譲(なかがわ・ゆずる)MIAU理事。イラストレーターやプログラマーなどを経て現職。東京大学院学際情報学府博士課程在籍中。情報社会論、コンテンツ政策史などを専門としながら、情報通信技術教育にも携わる。多摩大学情報社会学研究所リサーチアソシエイト。

■概要:
 青少年とネットについての問題意識は、昨今急速に携帯電話の問題へとシフトしてきた。パソコン以上にパーソナルなデバイスであるという特性が、ペアレンタルコントロールを難しくしているという側面も手伝って、そもそも子供に携帯電話を持たせないという活動に進展しつつある。文科省の学習指導要領では、小中高の各教科の中で情報リテラシに関して指導するよう求められている中で、規制と教育との板挟みにあった教員、保護者、子供たちは、高度情報化社会への方向性を見失いつつある。MIAUのリテラシー教育の取り組みは、理想化された子供
像にマナーを教え込む教育論ではなく、ネットワークの概念、人間の行動心理といった知識を子供たちが共有することで、各年齢層の子供達自身が自らのスケール感に合わせた自制・自浄作用が生まれることを目的としている。これまで我々が行なってきた調査を元に、携帯電話と情報リテラシー教育の方向性を試考する。

■参加 無料

■参加申し込み
下記URLより事前申し込みをお願いいたします。
http://www.glocom.ac.jp/2009/07/post_122.html

■定員 50名
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国際大学GLOCOM開催の研究会等の最新情報は国際大学GLOCOMのHPをご覧下さい。
http://www.glocom.ac.jp/
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2009.07.03

開催報告:Twitterと政治を考えるワークショップ

6月30日開催「Twitterと政治を考えるワークショップ」は、87名のご参加をいただきました。GLOCOMの歴代のイベントでも5本の指に入る来場者数だったようで、所内のみなさんにとても驚かれました。

短期間での企画・準備・参加者募集となったにもかかわらずご参加いただいた皆様、また講師・ゲストの皆様、運営を支えてくださった皆様、ありがとうございました。

当日の資料は山崎富美さんが下記で公開してくださっています。

# Twitter概要(山崎富美)
# Twitter×政治(庄司昌彦)
# イラン事例(山崎富美)
# 日本でのTwitterの活用実態(津田大介)

また当日の内容やメディア掲載情報、ブログ等での反応などについても、山崎富美さんのブログにまとめられています。ありがとうございます。

* Twitterと政治を考えるワークショップれぽ(fumi's blog)

ITmediaの記事はとても詳しいです。岡田さん、ありがとうございました。

* 「Twitterは政治や報道を変えるのか」ITmedia


地域SNSについての本を書いた時もそうでしたが、新しいサービスやツールを論じるときは、なるべく浮ついた議論にならないように、それ以前に登場したサービスやツールに関する議論をいったん踏まえたうえで、何が新しく何が特徴的であるのかという議論をするようにしています。したがってTwitter×政治についても、掲示板やブログ、SNS、携帯電話(SMS)等、これまでの技術やサービスを踏まえ、またそれらとともに論じられてきた「ITと政治」に関する議論を踏まえておく必要があるでしょう。

今回の私のプレゼンもいちおうそういうスタンスで作りました。でも準備期間が短く、これまでにTwitter関連でそういう文章や資料を作ったことがなかったので、非常に簡単なものになってしまいました。まあ、これから熟成していこうと思います。

それにしても、会場や#twpoを通じたコミュニケーションはとても熱気を帯びていました。社会や政治のことを考えて行こう、できることをしていこう、という「気持ちの共有」が広がったことが、このイベントの最大の驚きであり成果だったと言えるのではないかと思います。そして、もしかしたら「残念」ではない日本のネットの未来がこの先にあるのではないか、なんて思ったりもしました。