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2009年4月

2009.04.18

SNSへの関心の推移

日本のひとびとの「SNS」というものへの関心はどのように推移しているのか、ということが気になって、GoogleTrendsで検索してみました。

結果は図のようになりました。
Googlesns


検索数は、2004年からGREEやmixiの成長とともにぐんぐん伸び、2006年のmixi上場(とその後のいくつかのトラブル?)の頃にピークを迎えました。その後はほぼ横ばいです。

面白いのはニュースの参照数で、こちらは2006年中盤からゆるやかに上場し、現在がピークです。2008年の後半に増えたのはオバマ=Facebook効果でしょうか。ニュースの参照数の方はこれからまだ伸びるかもしれません。

また、下図は「SNS」と「Twitter」の比較です。Twitterは登場とともに一気に上昇し、いったん落ち着いた後、2009年に入ってから再び急上昇しています。たしかに最近はよくTwitterが話題になっていると感じます。
Googletwitter

ただし、「SNS」と「Twitter」の比較というのは、サービスの種類の名称と特定のサービスの名称の比較になってしまっているので、少しおかしいかもしれませんね。

2009.04.15

大声Twitter(笑)

インターネットを用いない、大声によるTwitterです(笑)。

mms://130.54.103.16/kimura/bonango.wmv


これは、投擲的発話というものだそうです。GLOCOMの井上さんに教えていただきました。この映像を見ると、ネット上でつぶやいたりブログを書いたりするのは、わりと人間の根源的な欲求なのかもしれない、と思ったりします。

研究成果報告会

うちの研究所が半期に一度やっている「研究成果報告会」という所内のイベントが、来週月曜日にあります。

持ち時間は20分なので長くはないんですが、半年間の研究成果(だけ)を発表するという制約があるので、手が抜けないというか、やや緊張します。

10月~3月に調べたことや考えたことを振り返ってみると…

・フランスの地域SNSの調査。日本の地域SNSとの設計思想や機能の違い(未来志向、ランデブー重視)。現象面での類似性(オフ会やエピソード、高齢者が多い、ビジネスモデル)。

・フランスのププラードと隣人祭りの関係。インターネットでリーチしない人への情報伝達や参加をも踏まえる必要性とそのための具体的な方法。

・地域での生活を便利にするID基盤に地域SNSが発展する可能性。官民のシステム連携、役割分担、棲みわけをどうデザインするか。

・鳥海先生@名古屋大学の研究と、そこからのヒント。地域SNS(小規模SNS)の人の繋がりは3ステップに向かう。ネットワークの形は類型ごとに異なるのではないか。盛り上がりの初期ユーザー主導型と新ユーザー主導型。

・地域SNSを活用した子育て支援や経済活性化に向けた考察

・「狭い地域・情報重視」な地域SNSはどのように成立するか。twitter型のコミュニケーションやメディア研究者からの地域SNS批判のようなものが意味するのはどういうことか。

・地域SNS運営者やコアユーザーの世代交代の必要性


いろいろ書こうと思っていたんですが、自分のためのメモになっちゃいました。意外にたくさん発見や進歩があったようです。

2009.04.06

「子どもと携帯電話 新しい局面にどう対応すべきか」

告知です。

このたび、国際大学GLOCOMでは「子どもと携帯電話 新しい局面にどう対応すべきか」と題する公開コロキウムを開催します。

2008年1月にICPCとの共催で緊急シンポジウムを開催したほか、安心ネットづくり促進協議会に特別会員として参加するなど、GLOCOMはこのテーマに強い関心を持って取り組んでいます。ぜひ、幅広くさまざまな方々に議論にご参加いただきたいと考えています。参加費は無料です。奮ってご参加ください。

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国際大学GLOCOM公開コロキウムのご案内
「子どもと携帯電話 新しい局面にどう対応すべきか」

国際大学グローバル・コミュニケーション・センターでは、情報通信政策および教育の観点から、青少年の携帯電話所持に関する規制・対策とその課題について、所内での分析等を進めて参りましたが、このたび、よりオープンな形で検討を行うため、来る2009年4月27日・東京六本木にて、公開コロキウムを開催いたします。

今回は、メディアリテラシーの観点から青少年のネット・携帯電話利用に関する研究を進めてこられた、千葉大学教育学部准教授の藤川大祐先生にご講演いただき、さらに、政策担当者、各領域の専門家とともに議論を深めたいと考えております。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

■日時 2009年4月27日 午後2時~5時
■講演 千葉大学准教授 藤川大祐氏
■討議 総務省総合通信基盤局 岡村信悟氏・マイクロソフト株式会社 楠正憲氏
■場所 国際大学GLOCOMホール

■参加 無料(事前に下記URLからお申し込みください)
 http://www.glocom.ac.jp/2009/04/glocom_1.html

■定員 50名

■プロフィール
藤川大祐(ふじかわだいすけ):千葉大学教育学部准教授(教育方法学・授業実践開発)。大学院修士課程カリキュラム開発専攻(昼夜間開講)等担当。メディアリテラシー、ディベート、環境、数学、アーティストとの連携授業、企業との連携授業等、さまざまな分野の新しい授業づくりに取り組む。

警察庁「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」委員(2006年)、千葉県青少年健全育成計画策定委員会委員長(2006年~2008年)、千葉県青少年を取り巻く有害環境対策推進協議会委員(2007~2008年)、文部科学省「ネット安全安心全国推進会議」委員(2007年~)、経済産業省「次世代を担う産業人材育成に関する研究会」委員(2007年~)、NHK教育テレビ「伝える極意」番組企画委員、NPO法人企業教育研究会理事長、NPO法人全国教室ディベート連盟常任理事、日本メディアリテラシー教育推進機構(JMEC)理事長等をつとめる。2005年、千葉大学ベストティーチャー賞を受賞。

<著書・編著書>
『ケータイ世界の子どもたち』講談社現代新書、2008年
『楽しく学ぶメディアリテラシー授業』学事出版、2008年 ほか多数
ホームページ http://homepage2.nifty.com/dfujikawa/

■本件についてのお問い合わせ
担当 豊福・柳澤
〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル
Tel 03-5411-6676 Fax 03-5412-7111
Email: info_iecp[atmark]glocom.ac.jp

2009.04.03

「森の恵みクリエイター」の養成in長野大学

長野大学が文科省教育GP(質の高い大学教育推進プログラム)として取り組む「森の生態系サービスの活用を学ぶ環境教育~地域社会と共に学ぶ森の恵みクリエイター要請カリキュラムの展開~」を、外部評価委員としてお手伝いすることになった。

先日、その打ち合わせで上田市にある長野大学を訪問し、プログラムの意図や内容などについて話をうかがってきた。

「森の恵みクリエイター養成カリキュラム」は、AUN長野大学恵みの森を舞台とした「体験型の学び」をつうじて、日本の国土の67%を占める森林を持続的に管理しながら森の恵みを再生・活用し、森の新しい価値を作り出し、地域の発展にいかすことができる人材を育てる画期的な環境教育プログラムです。 多様なバックグラウンドを持つ学生が、地域社会とのふれあいを基盤とした体験型の野外実習を通じて、自分なりの森とのかかわり方を見つけ出し、将来それぞれの社会的役割とキャリアの中で森とのかかわり続け、森の新しい価値を作り出し、森林生態系の保全と持続可能な社会づくりを推進していくことを目指します。(カリキュラムの紹介より)

Gw00031

このプログラムの背景には、以前は人が利用することで「里山」として豊かな恵みをもたらしていた森林が、手入れをされなくなり荒れてきているという地域の課題がある。そこで、各自の観点、各自の仕事と「森の恵み」を関連付けて考えることができ、森を守ったり森を活用したりすることができる人を育てようということを目指しているらしい。地域に「森の専門家」を養成して少数の人々になんとかしてもらおうというのではなく、地域で住み働く多くの人々の底上げをし、意識を高めていこうということだろう。

そのために長野大学が持つ「環境」「福祉」「情報」系の学部の授業プログラムから、「森の恵みの活用」という観点で横断的に講座を抽出し、学生は自分の目的意識や関心に合わせて組み合わせて勉強をする。ほぼすべての講座には、大学が所有している森を実際に活用した体験型実習が組み込まれている。

私はおそらく「情報」面からこのプログラムに参加し評価をさせていただくことになると思うのだけれども、このプログラムの内容をうかがって、たしかに優れた内容だと思った。先生方の熱意もすばらしい。これからがとても楽しみだ。


Image419_2
写真は、長野大学へ行く途中の別所線につりさげられていた「つるし雛」。とても可愛らしかった。