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2008.11.06

「隣人祭り」訪問日記

10月22日、パリの「隣人祭り」本部へ行き、隣人祭りの創始者であるアタナーズ・ペリファンさんと、隣人祭りを日本に紹介した南谷桂子さんにお会いしてきた。地域SNSをきっかけとしたイベントや活動を、ネットを使わない人々やネットを必要としない人間関係とも関連させていくにはどうすればいいのか、あるいは地域SNSの取組みで生まれた人のつながりを一時的なものにしたくないと思った時にどんなことができるのかということを考えていた時に出会ったのが、この「隣人祭り」だ。

ペリファンさんには、体調の悪い中、しかも予定の時間をオーバーしてお話をいただくことができた。著書から受けていた印象のとおり、隣人祭りの意義やフィジカルな関係の重要性など大きく理念的なことを雄弁に語り、かつ具体的な実例を次から次へと話してくださる方だった。こちらの関心であったインターネット上の人間関係と地域社会の関係についても、Peupladeをはじめ、いくつかの取り組みをご紹介いただいた。今後の研究を深めるうえでとても参考になった。

それから、調査へ行く前に予想していたとおり、「隣人祭り」とパリのSNS「Peuplade」は連携していることがわかった。Peupladeの運営者、社会学者のナタン・スターン(Nathan Stern)さんが、ペリファンさんに協力をお願いしたり相談したりする関係らしい。ペリファンさんは「彼は午後からここに来るよ」「彼が隣人祭りの運営キットを作ってくれたんだ」などとおっしゃっていた。

その後、南谷さんと食事をしながら、フランスと日本の「人付き合いの仕方」の違いについてお話しした。地域の人間関係が希薄であるという状況はフランスも日本も同じだが、フランスの人々の方が「ひと時」を楽しんだらまたパッと自分の空間に帰っていくという傾向があるのに対して、日本は朝まで飲むとか、できるだけ長い時間一緒にいるというようなより粘度の強い関係(悪く言えば同調的で「なかなか帰れない」べたべたした関係)になりがちな傾向があるのではないか、という印象を持った。あくまでも印象論だけれど。

隣人祭り本部からの帰りに、お土産としていただいたのが、なんとシードルの酒びん1人1本ずつ(笑)。こんなおしゃれな発想に隣人祭りの(あるいはパリの?)「センス」を感じた。

※研究的な内容は「月刊広報」の連載コラムに書く予定です。

Rinjinmatsuri

P1050993

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