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2008年11月

2008.11.21

情報通信政策研究会議(ICPC)参加者募集のお知らせ

12月6日・7日に、情報通信政策研究会議(ICPC)の2008年秋会合が開催されます。この会合は自主的に集まったプログラム委員会(私も委員です)が主催しているものです。情報通信政策に関心を持つ若手の研究者やビジネスマン、政策担当者が、本音で濃い議論をするのがこの会合の特徴です。(発言者を特定した議事録はとらない、などのルールがあります)

ご関心のある方の積極的なご参加をお待ちしています。


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情報通信政策研究会議(ICPC)2008年秋会合
開催概要

■日時:2008年12月6日(土)~ 12月7日(日)

■会場:VISONセンター(秋葉原 昌平橋近く)
* 部屋は原則として一人部屋です。

■参加費:

* 宿泊の場合:15,000円(BOFのお酒、おつまみの差し入れは大歓迎です!!!)
宿泊先:住庄ほてる(人形町)
* 当日のみの場合:5,000円(6日の17時以降~7日も参加される方は、夕食と宿泊施設の都合により宿泊扱いとさせて下さい。)

■申込み:sanka20081206[at]icpc.gr.jpまで、(1)お名前、(2)ご所属、(3)ご連絡先メール(4)宿泊の有無をお知らせください。

■プログラム(スピーカは調整中です)

* 12月6日(土)
12:00~14:00(昼食は済ませてご参加下さい。)
o コーディネーター:楠正憲(マイクロソフト)
o ネット規制
o 違法有害
o Blocking
o Child Safety
* 14:30~16:30
o コーディネーター:庄司昌彦(国際大学GLOCOM)
o Identity-Privacy
o Google Street View
o LifeLog
o プライバシー情報流通
o 医療情報流通
o Open-ID / DataPortability
* BOF 20:00~22:00
o ~金融恐慌は通信産業の未来にどう影を落とすのか
o モバイルビジネス研究会は官製不況をを生んだのか(政策目標ってなあ
に?)
o 融合法制の行方
o 通信の秘密
o 法の属地主義
* 12月7日(日)
9:30~12:00(住庄ほてるにて)
o コーディネーター:福島直央(三菱総合研究所)
o テレビ関連の一連の議論
o post B-CAS
o IPTV
o white space
o コンテンツ政策
o 著作権の再設計
o ネット権

■ご挨拶

 インターネットの到来は、情報通信政策にとっては一大転機となり、1990年代後半から多くの政策論議を巻き起こしてきました。しかし、わが国での情報通信政策論議が十分に広くなされているかというと必ずしもそうとはいえません。

 というのは、政府、学界、民間(情報通信機器メーカー、通信事業者、ソフトウェア・ハウスなど)の三つの間で十分に情報が共有されていないために、(1)政府はその政策的意図が十分に理解されないまま学界や民間からの批判にさらされる、(2)学界は現実の政策立案において採用されることのない政策論議を繰り広げる、(3)民間は政策の予測がつかないまま日々の事業に取り組まざるを得ない、という問題が起きています。

 学会や民間のシンポジウムやフォーラムを通じてさまざまな政策に関する意見交換が行われていますが、多くの場合、メディアへ引用されることを前提としているため、各人が組織の看板を背負った議論をせざるを得ず、個人ベースの率直な意見交換が行われていません。

 そこで、若手の研究者、政策担当者、民間の有志が集まり、情報通信政策について議論するために「情報通信政策研究会議(ICPC: Information and Communications Policy Conference)」を開催することにしました。これは、毎年米国で開かれている通信政策研究会議(TPRC:Telecommunications Policy Research Conference)をモデルとしながらも、わが国の実情に合わせたものです。TPRCと異なる点は、(1)若手をターゲットとする、(2)創発的な政策論議を重視する、(3)通信政策だけではなく情報政策も含める、という点です。学会やシンポジウムのように外に訴えかけるのが目標ではなく、むしろ、率直な対話を通じて政策への理解を深め、政策の基盤
となる理論を練り上げ、次世代の人材を育成する場にしたいと思っています。

より良い情報通信政策を求める有志のご参加をお待ちしております。

■お問合せ
ICPCに関するお問合せは下記までご連絡ください。

ICPCプログラム委員会
query@icpc.gr.jp

2008.11.06

「隣人祭り」訪問日記

10月22日、パリの「隣人祭り」本部へ行き、隣人祭りの創始者であるアタナーズ・ペリファンさんと、隣人祭りを日本に紹介した南谷桂子さんにお会いしてきた。地域SNSをきっかけとしたイベントや活動を、ネットを使わない人々やネットを必要としない人間関係とも関連させていくにはどうすればいいのか、あるいは地域SNSの取組みで生まれた人のつながりを一時的なものにしたくないと思った時にどんなことができるのかということを考えていた時に出会ったのが、この「隣人祭り」だ。

ペリファンさんには、体調の悪い中、しかも予定の時間をオーバーしてお話をいただくことができた。著書から受けていた印象のとおり、隣人祭りの意義やフィジカルな関係の重要性など大きく理念的なことを雄弁に語り、かつ具体的な実例を次から次へと話してくださる方だった。こちらの関心であったインターネット上の人間関係と地域社会の関係についても、Peupladeをはじめ、いくつかの取り組みをご紹介いただいた。今後の研究を深めるうえでとても参考になった。

それから、調査へ行く前に予想していたとおり、「隣人祭り」とパリのSNS「Peuplade」は連携していることがわかった。Peupladeの運営者、社会学者のナタン・スターン(Nathan Stern)さんが、ペリファンさんに協力をお願いしたり相談したりする関係らしい。ペリファンさんは「彼は午後からここに来るよ」「彼が隣人祭りの運営キットを作ってくれたんだ」などとおっしゃっていた。

その後、南谷さんと食事をしながら、フランスと日本の「人付き合いの仕方」の違いについてお話しした。地域の人間関係が希薄であるという状況はフランスも日本も同じだが、フランスの人々の方が「ひと時」を楽しんだらまたパッと自分の空間に帰っていくという傾向があるのに対して、日本は朝まで飲むとか、できるだけ長い時間一緒にいるというようなより粘度の強い関係(悪く言えば同調的で「なかなか帰れない」べたべたした関係)になりがちな傾向があるのではないか、という印象を持った。あくまでも印象論だけれど。

隣人祭り本部からの帰りに、お土産としていただいたのが、なんとシードルの酒びん1人1本ずつ(笑)。こんなおしゃれな発想に隣人祭りの(あるいはパリの?)「センス」を感じた。

※研究的な内容は「月刊広報」の連載コラムに書く予定です。

Rinjinmatsuri

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