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2008年9月

2008.09.19

オホーツクで話してうれしかった話

16日の夜に、北海道の北見市で地域SNSについてお話ししてきた。北海道は去年の市民メディアサミット以来だが、まだ2回目。前回はものすごく忙しい日程ですぐ東京へ帰ってしまったので、ほぼ「初めて」の北海道だといってもいい。

北海道の地域SNSシーンは、他県と比べると「数はある」一方、数千人が参加するような大規模なものはなく(たぶん)、個性的なものもなくて(たぶん)、全般的にはやや苦戦しているという状況だ。

今回の講演は網走や北見の周辺地域を対象とする地域SNS「オホーツクコネクト」への参加を呼びかける目的もあるので、なるべく具体的な事例紹介をしてほしい、と主催者からいわれていた。けれども、いざ準備を始めてみると、僕が先進事例として紹介するのは兵庫や西千葉など、どちらかというと都市部が多いことに気付いて、不安が湧いてきた。それはつまり、自分の話がこの土地で参考になるのだろうか、ということだ。女満別空港から会場へ移動する車の中でい広大なじゃがいも畑を見ながら、こういう人が離れて住んでいる広大な地域で、僕の話は興味をもって聞いてもらえるのだろうかと、不安が募っていった。

結局、ふたを開けてみれば、会場には100人を超えるたくさんの方々が来てくださったし、SNSを「ソーシャル・ネットバンキング・サービス」だとおっしゃっていた幹部の方も「地域SNSをよく理解できた」とおっしゃってくださったので、わりとうまくいったんだと思う。しかも何人かの方が、地域SNSについてとても強く興味をもってくださった。これはとても嬉しかった。

自分の思いや考えを言葉にするなんていうことは日常的にやっていることだし、僕はそれを仕事にしているわけなんだけれども、それでも他の人に自分の言葉が届いて、何かの反応をもらったり、心の動きを感じられたりすると、素朴に嬉しい。「あぁ、届いたんだなぁ」と実感する。

特に、打ち上げの3次会で入った屋台村で、真夜中だというのに店のお兄さんと「オホーツクの21世紀をつくる会」のみなさんと一緒に、「地域で人をつなぐことは重要だよね」とか「オホーツクコネクトと屋台村が連携して…」という話で盛り上がった時は、本当に幸せを感じた。

いい話ばかりではなくて、網走地域の経済がとても大変であることもたくさん伺った。人口は減ってるし、高齢化してるし、公共事業は減ってるし、鉄道はなくなるし、そもそも都市部からものすごく遠い。特に今回、私を招待してくれた建設業関係の方々は、業種の転換なども含めて、かなり苦労されているようだった。

地域SNSだけで何かが大きく変わるとは思わないが、パワーを生み出したり、アイディアを生み出したりするためには、人をつないでいく必要があるというのは間違っていないと思う。人をつなぎ、つながりを強くし、外部とのつながりを大事にしていくことからオホーツクが元気になっていくことはできないだろうか。簡単なことではないけれど、遠くから応援していきたいと思った。

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講演の会場となったホテルベルクラシック北見。


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能取湖で見たサンゴ草の群生

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打ち上げでいただいたシカ肉のしゃぶしゃぶの鍋。なんとビールでしゃぶしゃぶします。