« 2006年4月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月

2006.07.18

「きょうの地域SNS」は発展して移動しました

お知らせです。
地域SNSについてご紹介してきた「きょうの地域SNS」という一連のエントリーは、国際大学GLOCOMの「地域SNS研究会」のサイトに移動しました。ひきつづき、各地の地域SNSの動向をウォッチしながら、この新しい動きについての分析をしたり、運営者の支援をしたりしていきたいと思っています。

御厨貴『ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論』

御厨貴『ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論』を読んだ。御厨先生のオーラルヒストリーによる日本政治研究はユニークでとても尊敬している。ぜひこの手法でいくつかやってみたいネタがある。ただしこの本はそういう手法をとっているわけではなくて、様々な視点から小泉首相に対する評価や政策論、「小泉時代」に起きた重要な政治学的な変化について述べている。特に後者についての指摘は重要だと思った。

まず、政治家像が変わったという指摘。

昔の政治化には、地元の支持を受けながら何十年かにわたる選挙の洗礼を受け、長い時間をかけてゆっくりと化けていくことが許されたのですが(略)。もしかすると、政治家としての寿命が短くなっているのかもしれません。少なくとも、政治家が政治家をやっている限りは、全速力で走らなければいけない状況になっています。(p118)

官僚社会も変わったという指摘。

自民党政権への忠誠心がなくなり、官僚も官僚組織も緩んでいるところに、劇場型総理大臣が出て、従来なら絶対に動かなかった官僚たちが動き出し、各省から優秀な官僚がどんどん小泉シフトのために引き抜かれていった。(略)たとえば、竹中平蔵に使えている人たちは、もう役所には戻らないでしょう。竹中さんが辞めたら、おそらく一緒に辞めると思います。辞めざるをえないくらいに政治的に動いている。(略)だから、小泉さんが政治に限らず、官僚の世界でも年功序列を切ったことの意味は大きいのです。(略)若い人たちは隙あらば出ようという感じになってきて、今では財務省とか経済産業省の若い連中は、優秀な人ほど辞めていっています。(p158-159)

ただし。
最近の新書って口述筆記で速成するものが多いようで、おそらくこの本もそうやって作られたと思われる。そのせいでやたらと「私は~だと思います」とか「~な気がしています」という口語的表現が多くなっていて、ちょっと読みにくい。