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2006年2月

2006.02.27

0227きょうの地域SNS

■ドコイコ(香川)
Yahoo!サーファーが、うわさ、ニュース、さまざまな話題を先読みして紹介するYahoo! JAPAN新着情報に讃岐うどんチェッカーが掲載されています。SNSの機能ではないんですが、先日のニュースの続報ということで。

■R-58(沖縄)
FM沖縄のPodcast番組、『辞典にはのっていない「うちなーぐち講座」』もあい(コミュニティ)ができました。両者がシステム的に連動してるとかいうことではないんですが、運営者のながはまさんがこのPodcast番組を気に入ったようで、R-58では全ユーザーに表示される「ご連絡」コーナーでオススメされています。R-58はこのように、地元文化をネタにしたコミュニケーションが多い気がします。

■open-gorotto
熊本県八代市「ごろっとやっちろ」を開発した小林隆生さんによるモジュールベースソーシャルネットワーキングシステムopen-gorottoのα版が公開されました。いろいろな機能を追加・削除しやすくなったという「モジュール」化が注目のポイントです。現在はOpenPneをベースとするSNSが多いですが、今後はopen-gorottoベースのSNSも増えていくと思われます。

サガン鳥栖SNS(佐賀県鳥栖市)
3月1日にサイトリニューアルが行われる、という発表がありました。詳細は不明です。

2006.02.23

0223きょうの地域SNS

■かごとも(鹿児島)

鹿児島県民の鹿児島県民による鹿児島県民のための検索エンジン「鹿児島インフォ」が運営する地域SNS、かごとも が、招待なしの新規登録を受け付けています。2月20日の南日本新聞と月刊Leapで紹介されたこともあり、ユーザーが増えているそうです。

また現在かごともでは、「友達何人できるかなキャンペーン」を開催しています。キャンペーン開催期間中の友人紹介数とマイフレンド紹介数をポイントに換算して合計ポイントで競っていて、「入賞者には豪華商品プレゼント!!!1位から11位にも商品を進呈!!さらには特別賞までご用意しております!」だそうです。私も先ほど「かごとも」に登録してみましたが、さっそく友達申請が来ました。最初は孤立しがちな地域SNSで、ともだちづくりをキャンペーンにするとは面白い取り組みだと思います。


■ドコイコ(香川)、讃岐うどんチェッカーβ版の提供を開始

ドコイコでは、香川の讃岐うどん情報をAJAX地図と口コミで調べる事が出来る「讃岐うどんチェッカー」のベータ版提供を開始したそうです。

讃岐うどんチェッカーは、香川の地域密着型情報検索サイト「ドコイコ」のコンテンツという位置づけで、ポータルサイトやドコイコSNSとの連携も目指していくとのこと。

詳細:http://blog.mobilecommerce.jp/?eid=454418

ドコイコSNS内でもうどん関係のコミュニティが立ち上がっていたり、晩御飯を紹介しあうコミュニティでもうどんが紹介されていたり(やっぱり香川の人はうどんが好きなんだ!!と感心)と、さすが讃岐うどんの地元だなぁと感じさせる展開をしています。クチコミとSNSの連携とか、広告との連携とか、今後もいろいろな面で発展が期待できそうです。


■(SNSじゃないんですが)ご当地の噂

JANNE(山梨県)に参加されているある方の日記で知った、おもしろいサイト。こういうコンテンツを地域サイトが作るのは面白いかも。

chakuwiki ご当地の噂
http://wiki.chakuriki.net/

2006.02.21

0221きょうの地域SNS

ドコイコSNS(香川)
画面右側に、RSSリーダー(ユーザー共通)が設置されました。香川県のお天気・警報・津波・地震情報、ドコイコの更新情報、asahi.com、CNET、amazonなどのニュースが表示されます。Puchi RSS Readerというものを使っているようです。このRSSリーダーは初めて知りましたが、あまり邪魔にならなくて、いいですね。

■Myspace問題
今日はちょっとまじめに考えたい話題をご紹介。

いま、世界で一番大きなSNSはアメリカのMySpaceというもので、ティーンを中心に5000万人以上の会員がいるといわれています。アクセス数もmixiの比じゃない位大きい、超巨大サイトです。

が、ITmediaの記事MySpace――「メディア王の夢」は「保護者の悪夢」か
が報じてるように、子どもたちがプライバシーを公開しすぎて性犯罪の温床になったりするなど、問題になっているそうです。犯罪を犯そうという人が、プロフィールを偽ったりして本気で入り込もうと思ったら、それを止めるのはなかなか難しいですから困りものです。

日本でSNSが性犯罪などに使われていて問題だ、という話はほとんど聞いたことがないですが、もともと「出会い系みたいなもの」なんていわれてたこともあるし、小学生など若年層に人気のぱどタウンやCafestaは、やはり保護者の心配の種になっているようです。おそらく、巨大サイトのmixiや、現実の地域と結びついている地域SNSなども、この手の問題は避けて通れないでしょう。頭の片隅では常に気にしておきたい問題です。


追記:
そういえば、このMyspace.comは、「メディア王」と呼ばれたりするルパート・マードック氏のNEWS社が買収したことでも知られています。News社がSNSをどういう方向に発展させていくのか、というのは見ものです。

2006.02.17

0217きょうの地域SNS

VARRY(福岡県)
じつは15日のニュースだったんですが。
「福岡県に関連したニュース」だけを表示するサービスを開始と発表。

プレスリリースを引用します。

“福岡県”に関連するニュースをどこよりも効率よく収集する事を目的としたヘッドラインサービスを開始します。全国版のニュースはどこでも簡単に取得できますが、広域情報の伝播に特化したWEB上で地域に限定した局地的ニュースを探すのはなかなか大変な作業でした。今回のサービス開始で『 VARRY(ベイリー)』内にて容易にこれらの情報収集が可能となります。

自動的にWEB上を巡回し更新情報を検出する独自技術とRSSに関連する独自技術を織り交ぜて実現した本サービスは、「一部見出し」と「掲載サイト」のみを掲載し詳しい記事を読むためにはクリックして本文が掲載されたサイトへ移動して読むスタイル、言わば各サイトの更新情報が一目で解るというものです。

「某SNSではありませんが、やはり時事に関連した日記が多く書かれる傾向にあります。福岡のSNSであるので、福岡の時事だけをまとめる。全国のニュースは他のどこのサイトでも得られるので改めてVARRYで配信する必要性は皆無です。自然な流れですね。」と語る案浦。

VARRYが、いちはやくmixiの後を追いましたね。ローカルニュースに限定したというのは正しいでしょう。ただ、ソフトバンクホークスの話題とasahi.comの話題が同列にだーっと並んでいるのはちょっと見にくいので、ニュースソースごとにまとめるなどして、もうちょっと見やすくならないかな、と思います。

■あみっぴぃ(千葉県千葉市西千葉地区)
活動紹介が日経産業新聞(2月14日全国版)に掲載されたそうです。
http://trywarp.com/05gaiyou/pdf/NIKKEISANGYO060214.pdf

■「日経BP電子自治体ポータル」のキーワード解説の『SNS』(高畑和弥氏(日立総合計画研究所 電子政府プロジェクト・リーダー)執筆)の中で、地域SNSが紹介されています。

ごろっとやっちろや総務省が行った長岡市・千代田区の実験、CLOVER、VARRY、ドコイコなどについて紹介し、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/govtech/20060126/227940/

今のところ地域SNSの運営については、地方自治体と民間企業の間に明確なすみ分けが存在しません。今後は、地方自治体が地域SNSのような草の根的メディアにどの程度まで関与すべきかという点が検討課題として残るでしょう。

とのこと。必ずしも「すみわけ」が必要とは限らないと思いますが、「地方自治体がどの程度まで関与すべきかという点が検討課題」というのには賛成です。地方自治体が運営するSNSだけになってしまってもつまらないと思いますし、SNSは民間だけのものだ、というわけでもないでしょう。たとえSNSが乱立するようになったとしても、「すみわけ」や相互連携などがうまく行われるようにしていきたいものです。

2006.02.16

0216きょうの地域SNS

千代田地域SNS
総務省の実証実験を行っていた「千代田地域SNS」が、2月15日をもって実験を終了しました(「おここなごーか(長岡市)」も同様)。今後は、財団法人まちみらい千代田が運営を継承し、「ちよっピー(千代田のピープルの略)」として運営していくそうです。

■OpenPneがレイアウト変更
多くの地域SNSがベースにしているプログラム、『OpenPne』の開発を行っている手島屋さんのブログによると、

ニュース記事になってしまうほど、レイアウトがmixiに似ていると言うことが話題になってしまいました。 OpenPNEはmixiに似せることが目的では無いので、レイアウトを変えようと思います。 オープンソースプロジェクトは、ユーザーインターフェースのデザインが苦手と言われています。 どう転ぶかはわかりませんが、がんばります。 また、全部を一気に変えることもできないので、徐々に進めていきたいです。

だそうです。OpenPneはmixiに似ているから使いやすい、というところもあったものの、「SNS=mixi的なレイアウトもの」という固定観念が生まれつつあったのも確かです。ここで、いちどmixi的デザインを離れてみるのもいいことなのかもしれません。ここ数ヶ月で爆発的に増えている色々なSNSの運営者さんたちから、いろんなアイディアが集まったりして、このレイアウト変更がSNSに新しい境地を拓く、なんてことになったりすると面白いのですが、どうかな。僕もヘビーユーザーとして何か思いつくことがあったら提案してみましょうか。

■SNSの名前
そういえば、「ベイリー(福岡)」「あみっぴぃ(西千葉)」「ちよっピー(千代田)」ってなんか、語感が似てます。「グリー」「ミクシィ」の影響なのかもしれませんが、親しみやすいとは思います。

私は、「ごろっとやっちろ」「おここなごーか」「沖縄YUNTAKU(ゆんたく)」のような方言を取り込んだネーミングも地域SNSらしくて好きです。ちなみにベイリー(福岡)も、地元の言葉の「ばり」から来てるらしいです。

2006.02.14

0214今日の地域SNS

今日の発見は、沖縄のR-58 沖縄を感じるコミュニティ と神戸のSNS、ショコベです。

R-58 沖縄を感じるコミュニティ
http://sns.r-58.net/

ログインして、メニューが一部、沖縄の言葉で書かれていることに驚きました。「マイどぅし」「たーやが」「もあい検索」って、沖縄出身ではない私には最初は意味が分かりませんでした。どうやら「どぅし=友達」「たーやが=あしあと」「もあい=コミュニティ」という意味のようですが、こういった言葉のひとつひとつに沖縄のカラーが出ている、というのはとてもいいことですね。これぞ、地域SNSだと思いました。


ショコベ
http://shokobe.com/

ログインしていきなり地図が表示されるのには驚きました。地域SNSと地図機能は相性がいいようで、ごろっとやっちろ、おここなごーか、千代田地域SNS、VARRYなどではSNSの中に地図機能が組み込まれています。しかし、トップページがいきなり地図画面というのはこのショコベが初めてでしょう。興味深い取り組みです。

shokobe

きょうの地域SNS

■VARRY(福岡県)
VARRYがわずか1ヶ月間で1,000人突破。「地域性をコンセプトとしたSNS(地域SNS)としては異例のスピードで快挙を成し遂げました。地域SNSとして最大規模の熊本県八代市(官製SNS)に次ぐ第2位の規模となり、民間運営のサービスとしては最大の規模となりました。」と発表。↑のプレスリリースでは私の短いコメントが紹介されてます(笑)。

■ドコイコ(香川県)
ITmediaでmixiそっくりのSNSとして名前が載ったドコイコの常務ふっきーさんが、「IT戦士」岡田有花記者へ「ドコイコは、はてな級のへんな会社です。是非オフィスに遊びに来て下さい」と呼びかけました。

■おここなごーか(新潟県長岡市)
地域SNS利用者の意識および利用状況に関する調査」を実施中です。

■千代田地域SNS(東京都千代田区)
地域SNS利用者の意識および利用状況に関する調査」を実施中です。

■あいふれ(愛知県)
これまで、利用規約における「対象ユーザー」を
 ・愛知県に在住の18歳以上の方
 ・愛知県出身の18歳以上の方
 ・愛知県で働いている18歳以上の方
 ・愛知県に通学している18歳以上の方
としていましたが、
 ・愛知県に興味のある18歳以上の方
も追加しました。愛知県在住・在勤・出身者でなくても参加できるようになったことは大きいと思います。

『SNSのアライアンス』国際大学GLOCOM IECP研究会
講師:大越 匡(Affelio(株) 代表取締役)
     濱野 智史(国際大学GLOCOM 研究員)
      小林 隆生(八代市)
     その他、新興SNS運営者多数参加

日時:2006年2月28日(火) 午後2時~午後4時30分
会費: 国際大学GLOCOM研究協力委員会およびIECP会員は無料。
     一般の方は\5,000を当日お支払いただきます。
場所:国際大学グローバル コミュニケーション センター
(東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)

2006.02.13

地域SNSウォッチ

いろいろと縁あって、地域SNSウォッチャーをしています。
1月27日のCANフォーラムセミナーで発表しましたが、その後も続々と地域SNSが登場してきています。下記はおそらく全てがOpnePneベースで作られています。

ショコベ(神戸市)
http://shokobe.com/
運営:前薗喬さん(ほか3人の個人?)
OpenPne
1月17日~
320ユーザー

R58(沖縄県)
http://sns.r-58.net/
運営:「ながはま」さん(個人:沖縄出身で大阪在住?)
OpenPne
2006年1月~?
200ユーザー


『西千葉コミュニティサイトあみっぴぃ』
http://amippy.jp/
運営: 特定非営利活動法人TRYWARP
2月1日~
OPENPNE

横浜中心地域SNS『Bay Net』
http://www.liblog-sns.jp/baynet/
運営:株式会社ライブログ
1月25日~
OPENPNE

JANNE(山梨県)
http://www.janne.jp
運営:有限会社ティーアップ
OpnePne
2月10日~

名古屋SNS
http://758sns.net/
*詳細未調査

2006.02.12

『政策空間』vol.30、出ました

政策空間(http://www.policyspace.com/)の最新号を発行しました。今月は丸楠恭一編集主幹の新任挨拶、PDF版のデザインリニューアルがあります。ぜひ、PDF版も見ていただきたいな、と思います。

しかしそれにしても、月刊でやってきて、ついに第30号に到達しました。
私は第2号・第3号で執筆させていただき、第4号から初代編集長の佐々木さんにお声がけいただいて、それ以来、ずっと編集に関わらせていただきました。いやー、よく続いたものです。

200人以上の執筆者のみなさん、月間5万PV以上もウェブにアクセスしてくれる読者の皆さん、そして佐々木・田幸歴代編集長や、これまで編集に関わってきてくださった皆さん、編集協力をしてくれているGLOCOMやPPIのみなさんに感謝の言葉でいっぱいです。ありがとうございます!!

で、今月号についてですが、今月掲載した原稿の中で個人的に面白いと思ったのは、

しい一次産業の創造 ―農業活性化の鍵は、農家と生活者のコミュニティづくり― 宮治勇輔(みやじ豚.com)

です。それから、ISFJ(日本政策学生会議)の最優秀・優秀論文も掲載しています。さすがにいずれもよくできています。

2006.02.08

ミクシィ、ポータルサイトに参入

[2006年2月8日/日本経済新聞 朝刊]より

ミクシィは18の新聞社などからニュース記事の提供を受け、自社サイトへの掲載を始める。知人との情報交換やニュースの入手など「個人仕様ポータル」を目指す動きで、(中略)今回の動きは情報の充実を図ることで、単なる交流サービスの提供から脱皮を図る一環だ。
おおー。ついに来ましたか。 SNSはユーザーのアクセス頻度が多く滞在時間が長いので、検索エンジンよりも広告媒体や個人ポータルとしての可能性があるだろうなとは思っていましたが、ついにポータル参入だそうです。面白くなってきました。

2006.02.05

「地域とは何か」とよく突っ込まれる

最近、地域SNSについてイベントをしたり日記を書いたりブログを書いたりしてるんですが、

「お前は地域SNS、地域SNSとよく言うが、
 その『地域』とは何なのだ。そこをあいまいにするな。」

みたいなことをよく言われます。
(今日トラックバックを送ってくれた方のことじゃなくて、最近、対面とかでもよく言われるんです)

そういう議論をする人が、何でそんなに地域を定義したがるのか、私には理解しかねますが、あまりにその質問ばかりをされるので、私自身は地域情報化研究や社会学についてはまだまだ入門者なのですが、ちょっと考えてみたいと思います。

ちなみに私は現段階では、「地域といっても色々あるよなぁ」、くらいに考えています。それぞれ運営者がいろいろ思い描いて、ユーザーもいろいろ思い描いて、いろんな取組みが行われているのだから、議論はしてもいいですが、今から定義をはっきりしろなんて批判しなくてもいいんじゃないですかねぇ。やりながら見えてくるものもあるでしょうし。

まずファクトから説明すると、「地域SNS」として運営しているものの範囲は様々です。八代市、長岡市、千代田区、府中市という市区町村を対象地域としているものもありますし、福岡県、香川県、愛知県、沖縄県など県を対象地域にしているものもあります。それから、六本木とか下北沢、といった非常に狭い地域を対称にしているものもあります。

それから、たしかVARRYの説明(沖縄YUNTAKUだったかな、、、、)には、「福岡県に住んでいる人、住んでいた人、関心がある人みんなが対象です」みたいなことが書いてあったと思います。対象地域の住民や出身者に限っていないわけです。

事実、私は東京出身の埼玉育ちで東京在住ですし、福岡も香川も沖縄も行ったことすらありませんが、各地のSNSに参加させていただいています。その上、興味のあるテーマのコミュニティに入ってそれなりに関わらせていただいています。讃岐うどんが好きなので香川のドコイコではうどんのコミュニティに入っていますし、Jリーグが大好きなので福岡のVARRYではアビスパ福岡のコミュニティに入っていますし、大学時代の思い出の土地なのでふちゅうじんでは「府中駅周辺」のコミュニティに入っています。mixiの同テーマのコミュニティと比べてどっちの情報の質がよくどっちが盛り上がっているのか、といったことは分かりませんが、地域SNSの中のコミュニティもけっこう面白いと思っています。

それから話は変わるけれど、先日の地域SNSセミナーで鈴木謙介くんは、(自分の発表の直前だったのであまりちゃんと発表を聞けていないんだけれど)「ジモト」意識という切り口を提示して、「地域」というのが各自のイメージと関わるものだ、ということを述べていました(たぶん)。そして丸田さんは、普通は地域の現実があってそこからイメージが作られるのだけれども、逆に、イメージが現実の地域に影響を与えて地域を変えることもある、という話をしていました(たぶん)。この二人の議論に共通するのは、「地域」というのが、現実と各自のイメージとの相互作用の中にある、というようなことじゃないかと思います。

地区があって、市町村があって、市町村にまたがる生活圏があって、都道府県があって、○○地方があって、というように当然「地域」というのは多層的だし、上の議論のように各自の経験やイメージと関わりながら地域の定義がぐにゃぐにゃと変化することもあるだろうし、コミュニケーションをする仲間との間に共通イメージとして「地域」が存在することもあるだろうし、あるいはメディアを媒介するなどしてある一定範囲の人たちの間に共通イメージとして地域が存在することもあるでしょう。だから「地域」っていうのは、人や文脈やSNSの目的なんかによっていろいろな風に捉えることができるんじゃないでしょうか。

いま運営されている地域SNSに「○○市に住民票がある人」なんて限定をしているものはないし、そもそもSNSは個人に立脚したメディアだから、そういう「地域」のいろんな捉え方・いろんな使い方に、現在の地域SNSはけっこううまく対応できているような気がします。そしてそれが、今後の「mixiもあるけどいろんな地域SNSもある社会」の面白さの源泉になっていくんじゃないかなぁ、と私は思っています。

こんなような若干ぐちゃぐちゃしたアカデミック(?)なことを考えたり、地域SNSを盛り上げたり便利にしたりするにはどうすればいいかということを考えたり、あるいは経営的に成り立たせるにはどうすればいいのかという現実的な問題を考えたりする研究会なり協議会なりを、全国のSNS運営者や研究者たちとなんとかして作っていけないかなぁと思う今日この頃です。

福岡のSNS、VARRY

福岡をテーマにしたSNS、VARRYというのがあります。
http://www.varry.net/

先週の地域SNSセミナーでも取り上げたんですが、このSNSがGoogle MapのAPIを利用した、はてなマップ的な「ナワバリ」サービスを始めました。

これ、なかなかいいと思うんです。先週の地域SNSセミナーの時、僕は「地図機能は地域の知識や記憶を共同で蓄積していくことができる。しかもSNSならその情報の信頼性も高い」などというお話をしたんですが、まさにそんな機能が登場したわけです。ちょっとうれしいです。

mixi型のSNSに、外部の情報サイト(eまち知ろう福岡)との連携機能と、地図機能を組合わせたという例は、このVARRYの他にないんじゃないか。機能的には、地域SNSの最先端をいってると思います。

ところでこのVARRYをはじめとして新興のSNSはだいたいOpenPneというプログラムをベースにしています。これが大変mixiっぽいんですけれども、地域SNSとか、趣味をテーマにしたSNSがたくさん出てきて発展していくことで、どんどん違うものに多様化していくと思いますね。楽しみです。

2006.02.01

地域SNSを考えた(メディア掲載情報とか)

先日開催された「地域SNSを考える」セミナーの模様がメディアに掲載されました。

ITPro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/govtech/20060127/228086/

ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0601/27/news118.html
Yahoo!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060127-00000114-zdn_n-sci

私のプレゼンは単なる事例紹介でしたが、ポイントは、行政・公共的性格の強いSNSもあるし、民間・商用の性格が強いSNSも出てきていて、色んな可能性があるだろうということです。

まあ、この1~2ヶ月で立ち上がったものがほとんどですから、しばらくは色々な試みが行われたり、協力や競争が行われたり、あるいはいろんな問題が起きたりして、複合サービスとしてのSNSが色んな方向に最適化されていくのでしょう。

いままではばらばらに動いていた活動がリンクしたり、そこに関心が向けられたりするきっかけとなった、という評価を何人かの方からいただけたのは大変嬉しい成果でした。