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2004.12.10

元国家公安委員長に執拗な職務質問をしてしまった警察官

日刊スポーツ:「あいつ怪しい」元警察トップに職質にあるように、白川勝彦氏(元衆議院議員、自治大臣、国家公安委員長)が渋谷で警察官に執拗な職務質問に遭遇し、この件を彼のサイトで紹介している。

※この件は後輩のT君に教えてもらいました。ありがとう。

僕はここ2年ほど、空港でICタグを利用するというプロジェクトに関わっている。これは利便性を高める新しいビジネスとして注目されているが、テロ対策とも関係があり、僕自身は米国の本土防衛関連の政策動向を調べたり、「監視国家」「監視社会」論を勉強しながらいろいろ考えている。

監視技術の利用についても、「やましいところがなければ隠すことは無いはずだ」という論理が使われることがある。でもそれは本当か。本当だとしても、そういう論理に基 づいてあれこれ詮索されるようになることは不快ではないのか、と思う。

答えはもちろん「不快」だ。だが、こと航空機テロ対策とか出入国管理となると 甘いことは言えないというか、間違いは許されないので、(↓のエントリーのように)監視を強化したり所持品検 査を徹底したり、指紋などの生体情報を取得したりするという方向になってきている。

じゃあどうすればいいのか、ということについての答えは僕は今のところ持っていない。ただ、この件について考えながら、まずは批判するべきところは批判して、運 用する人間にこの警察官のような勘違いをさせないということが重要ではないか、と 思った。法を運用する人間の勝手な勘違いを批判した、という意味では白川氏の行動を支持したいと思う。

※べつに元国家公安委員長であろうとなかろうと何が正義であるかということは変わらないので、そんなに一生懸命「俺は元国家公安委員長だ」とアピールしなくてもいいんじゃないかと思いましたけど(笑)。その一方で警察官が国家公 安委員長という職についてよく分かっていなかったというのもどうかと思いました。

※しかしこの警察官が言うように、おそらく渋谷の街の犯罪も、けっこう大変なこと になっているのではないかと推測します(よく知りません)。割れ窓理論のように、小さな犯罪を潰していくことが有効なのも確かなので、彼らにはdue processに基づいてしっかり仕事をして欲しいと思います。また、渥美東洋ゼミOBとしては、渋谷の街に関わっている多くの人々を、犯罪をなくすための取組みに巻き込んでいく必要があるんだと思いました。それがコ ミュニティ・ポリーシングではないかと。(渋谷では既にいろいろやってるということは少し知ってます)

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「地域・社会」カテゴリの記事

コメント

紹介ブログ(白川さんと警察のやり取り)を興味深く読みました。
マニュアル通りにしか対応できない警察官&警察に日本を任せるのは、ちょっと怖いかな--。

後輩のTでございます。
ブログにてコメントありがとうございました。
この件について、方々で、コメントやトラバで
語られているようで興味深いです。
その後、奇遇にも美しいウクライナ人と
巡り会いました。
近いうちに帰国するそうなんで、とても
心配です。

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