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2004.10.26

唯愉(ゆいゆ)

昨日の『ディーンの失敗と「草の根の三乗」』を書いた後に、GLOCOMの丸田さんに話をしたところ、「唯愉(ゆいゆ)」という見方もある、というアドバイスをいただいた。たとえば地域情報化に取組んでいる人たちと「草の根の二乗」をしていると、人と協働していることが喜びや愉しみになって、目的の実現は副産物のようになってしまうというそうだ。つまり人と協働することが手段ではなく目的となるというのだ。

この話を聞いていて、カントの「君自身の人格ならびに他のすべての人の人格に例外なく存するところの人間性を、いつでもまたいかなる場合にも同時に目的として使用し、決して単なる手段として使用してはならない(人を手段ではなく目的として遇せ)」という話に似ていると思った。ちょっと違うかな。

もちろん、地域情報化はきちんとした成果を生み出しているけれど、それよりも人と協働する愉しみが原動力になっている、というのは分かる気がする。カントの話はともかく、「唯愉」論は情報社会を担う智民の特徴をとらえているといえるだろう。

実は、ディーンの運動が盛り上がったのに票に結びつかなかったことの説明として、クレー・シャーキーがこの話と似たような説明をしている、と公文先生の本でも紹介されていた。

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