« 2004年8月 | トップページ | 2004年10月 »

2004年9月

2004.09.30

JASRAC、こんどは演奏や楽器使用の禁止を求める

JASRACを考える。:名古屋4店に演奏や楽器使用の禁止を求める仮処分を名古屋地裁に申請

JASRACが、「協会と利用契約を結ばずに曲の生演奏を続け、著作権を侵害しているとして、スナックなど名古屋市中区の四店を相手に、演奏や楽器使用の禁止を求める仮処分を名古屋地裁に申請した(中日新聞)」

だそうです。
著作権制度とは、つくづく窮屈な制度であります。

2004.09.29

著作権制度は窮屈

ダンス教室で音楽無断使用、最高裁が著作権侵害を認定(Yahoo!ニュース - 社会 - 読売新聞)

最高裁は、ダンス教室でCDを流すことは、著作権を侵害している、という判断を下した。JASRACに訴えられた7つのダンス教室と経営者は、楽曲の使用料として約3600万円を支払うのだそうだ。

最高裁判決を読んでないし、それを批判するほど著作権に関する知識を持っていないが、法解釈としては論理が通っているのだろう。でもそもそも著作権法自体が変更すべき点を持っているのではないか。現在の著作権制度はとても窮屈な制度だと思う。

2004.09.27

「これでいいんかい、国の委員会」

中央省庁では審議会、検討会、研究会、、、、さまざまな委員会が行われているが、参加したことの無い者にとっては実態が見えにくい。私も政策過程に興味を持っているというのに、(恥ずかしながら)大学を卒業して国の(下請け的な)仕事をするようになってからこの実態がよく見えてきた。

正直言って疑問を感じることが多いのだが、その疑問をユーディットの関根千佳さんがずばり指摘していた。

これでいいんかい、国の委員会 Part III(←たぶん本当はIV)

これでいいんかい、国の委員会 Part III

これでいいんかい、国の委員会 Part II

これでいいんかい、国の委員会

改善するべきことは多い。

2004.09.25

プロ野球の騒動を見てて思ったこと

昨日は「近鉄」バファローズとしての大阪ドーム最終戦でずいぶん盛り上がったようだが、来期からの新球団は「オリックス・バファローズ」で本拠地は大阪ドームということになったらしい。

大阪のファンたちは、来期からもほぼ同じ選手たちが参加する同じ「バファローズ」の試合を大阪ドームで見られることになった。よかったですね。

でも逆に、がっかりしたのは地元球団と「ブルーウェーブ」という名前を失った神戸のファンだろう。「オリックス」という名前は残ったし、来期は神戸でも半分の試合をするらしいが、失ったものは大きい気がする。

この投稿を書くために、初めてオリックスのウェブサイトを見た。第一印象は「どこのチームなのか全くわからない」。オリックスのチームであることはわかっても、神戸のチームなんだ、という意識はまったく感じられなかった。オリックスといえば、阪神大震災の後、「がんばろう神戸」を合言葉に快進撃を続けてリーグ優勝したことを鮮明に覚えていて、あの時はスポーツで地域の人々を勇気付ける、という成功を収めたオリックスに敬意すら覚えたものだが、その後は地元密着、という姿勢でもないのだろうか。

あっさりと本拠地とチーム名を捨ててしまった(様に見える)、オリックスと宮内オーナーの姿勢に疑問を感じた。


※ところでこれは野次馬的な関心だが、ライブドアと楽天が話題を振りまく中、来期から「Yahoo!BBスタジアム」の使用頻度が半減してしまうYahoo!は何かしないんだろうか。

2004.09.24

スタバのカード

Starbucks Cardをいただいた。僕は原稿を書くときや本を読むときは、スタバへ行くことが多い。ただ、このカードについてはあまりよく知らなくて、「ふーん、そんなものもあるのか」程度に思っていた。でも、もらってみるとこれはちょっと嬉しかった。Iくん(とその仲間の皆さん)、ありがとう。

ソフトバンクのパブリックコメント作戦

↓でケータイの記事を投稿しながら思い出した重要なニュース。様子見をしていたら投稿するのを忘れてた。

ITmediaモバイル:「総務省に意見を」ソフトバンク、ユーザーに異例の呼びかけ

この呼びかけはかなりの効果があったようで、総務省には数万通のコメントが殺到したそうだ。ユーザーを巻き込んで総務省にアピールする、というソフトバンクの作戦はまずは成功だったといえるだろう。

これに対して総務省はどう対応するのだろうか。また、ほとんど業界団体や専門家にしか使われていなかったパブリックコメント制度の使われ方に変化が出てくるのだろうか。注目している。

ボーダフォンがんばれ

ボーダフォンのプレスリリース

ボーダフォン、W-CDMA方式の新端末7モデルを発表

ボーダフォンがついに(やっと)第三世代を本格化させる。ボーダフォングループ共通仕様を採用しているので、海外との通話やメールがしやすい、海外のウェブやアプリのコンテンツが利用しやすい、海外メーカーの端末を利用しやすい、というメリットが次第に大きくなってくるはず。

写メール以後、サービス面ではあまり大きなニュースが無く、docomoやauに押されていたボーダフォンに元気が戻ってくればいいな、と東京デジタルフォン時代からの永年ユーザーは期待している。

2004.09.20

御茶の水「穂高」

御茶の水の「穂高」という喫茶店に行きました。店内はその名の通り山小屋風で、外が暗くなってきてからは、電球色の明かりの下、とてもいい雰囲気でした。040918_1745.jpg

2004.09.18

御茶の水「穂高」

御茶の水の「穂高」という喫茶店に来ています。その名の通り山小屋風で、暗くなってきたらとてもいい雰囲気になって来ました。

日本テレコム「おとくライン」のセールス

休日にも仕事をしてしまう(しまくり)自分でも、土曜日の朝くらいはゆっくりする。そんな大事な土曜の朝に電話をかけてくるやつがいた。しかも名前を名乗らずにセールストークが始まったのでとても不快だった。

聞いてみると、ソフトバンクに買収された日本テレコムが12月から開始する固定電話サービス「おとくライン」の先行予約案内だそうな。電話をかけてきたのはネクシィーズというYahoo BB!のキャンペーンをやってた会社だ。

すぐにそのことに気づいたので、ちょっとネタになるかなと思って(笑)、セールストークに付き合ってみた。

まず、ネクシィーズは今回のキャンペーンでは局ごとに担当を決めて片っ端から電話をかけているそうで、こちらの住所や氏名は知らないらしい。もちろんそれが本当か嘘かはわからないが、我が家にかけてきた担当者は「空振りも相当多いんです」と言っていた。まあ、Yahoo! BBのキャンペーンをやってた会社なら「片っ端から」という一見非効率的な手法も使うかもしれない。

それはともかく、この「おとくライン」というのは、NTTの回線網を利用しない固定電話サービスで、設備はレガシーのままだが月額基本料金はNTTよりも安く設定している。電話加入権も不要、電話番号はNTTのものを引き継げる、などといった点もセールスポイントだ。

まだ始まっていないサービスなのでNTTとの比較については何ともいえないところがあるが、ソフトバンクはYahooBB!のときと同じように大々的なキャンペーンでNTTに体力戦を挑もうとしているようである。

2004.09.14

ドラえもんもどきを発見

Miscellanium of Keisuke Kamimuraより。

アメリカのFCC(連邦通信委員会)のサイトを見ていたら、ドラえもんのぱくりみたいなキャラクターが使われているのに気づきました。その名も「ブロードバンド君」(「ちゃん」かな?)。Kidszoneという子ども向けの教育・啓発コーナーで使われているものなので、普通目にする機会はあまりないと思いますが、あんまりだ。

ほんとだ。
ドラえもんに似てる。

このページなんて、ドラえもんをスキャンして耳を描き足したように見える。

ドラえもんの著作権が切れた、という話や、藤子・F・不二雄さんが二次使用を許諾したという話も聞いたことが無い。これはもしかして、アメリカ政府による無断使用じゃないだろうか?

それで、ちょちょいと検索して参考になりそうな文章を探してみた。

ウェブページでのキャラクター盗用と著作権(速水幹由(弁護士・M.B.A))

これによると、最高裁判決は「複製というためには、第三者の作品が漫画の特定の画面に描かれた登場人物の絵と細部まで一致することを要するものではなく、その特徴から当該登場人物を描いたものであることを知り得るものであれば足りる」と述べているそうで、つまり「ブロードバンドちゃん(ドラえもんもどき)」がドラえもん何巻の何ページの絵と似ているかなどということを証明しなくても、複製・著作権侵害であるといえるそうだ。

ところで、あり得ないとは思うが、著作権保護強化の象徴であるミッキーマウスに対抗してドラえもんはクリエイティブコモンズにしてしまう、なんてことができたら面白い。

2004.09.13

政策空間vol.16、出ました

『政策空間』の最新号が出ました(「出しました」という方が正しいか)。

8月は夏休みをいただいたため2ヶ月ぶりの発行となり、久しぶりの編集作業だったが、大変、というよりは少しフレッシュな気分だった。

今月号は、レベルの高い投稿をいつもより多くいただいたことがとても嬉しい。同人誌的に始まったこの『政策空間』に投稿が集まるようになってきたということが、大きな進歩だと思う。(投稿を下さった方、ありがとうございます)

今月号で個人的に興味深かった原稿は、

グリーンピアのダンピング売却阻止のために新たな立法措置を!
◎政策学校 一新塾 グリーンピア問題研究会

商店街による投票率アップ作戦の試み―「選挙セール」について―
◎高田 育昌(NPO法人政策過程研究機構理事)

「東アジア共同体」構築への推進力
―東アジア地域協力の3つの発展段階―
◎ 古賀 慶(財団法人日本国際フォーラム研究員補)

の三本です。

2004.09.11

世界一長い小説、持ってます

実家の部屋の片づけをしていたら、昔読んでいた山岡荘八『徳川家康』全26巻が出てきた。

父親が遠い昔に読んでいたものを中学生のときにもらって、歴史の勉強だとか言いながら読みふけっていたことを思い出した。でもたしか、22巻くらいで止まってしまっていた気がする。

ちょっと薀蓄を書いておくと、この小説は山岡荘八が17年かけて書き上げた作品だそうで、(今は知らないけど)世界一長い小説としてギネスブックに載ったこともあるそうだ。面白いけれど、とってもとっても長いのだ。

写真は、ふすまの前で重ねてみたところ。今は文庫版も出ているようだが、これは初版のハードカバー版なので厚さもひとしお。となりのペットボトルと比べると、いかに分厚いかがわかると思う。

tokugawa.jpg

中年ゴルファーか、孤独なスナイパーか

GLOCOMでは、研究員やフェロー、リサーチアソシエイトが交代で「今週のコラム」を担当している。昨日更新された加藤創太フェローの「政治経済システム転換に必要な不可避的コストと意思」は、とても面白い。

ゴルフの喩えが最高に面白いのだが、これは単に面白いだけではなくて実に説得力のある説明になっている。

いまは、全てを行政が決める「事前行政」ではない、「事後行政」の時代だ。事後、というのは司法、特に裁判所のことを指していて、つまり裁判所が事後に行為を評価する点も含めて制度が成り立っている。

そういうときに、行政と司法が制度に対する理解を共有し連携していないと、行政が行った改革が達成されないばかりか逆効果さえ引き起こしかねない。

 例えば、経済官庁の頭でっかちな若手官僚が、留学時に見たアメリカ経済の隆盛ぶりに感銘して、自分や経済学者の多数派が「良い」と思う株主主体のコーポレート・ガヴァナンスを徹底させた制度を日本に輸入したとする。しかし、たとえその制度自体が理論的に「良い」ものだとしても、その「良い」要素に他の要素がついていかなければ、その「ゴルフと同様に、経済パフォーマンスは良くなるどころか一時的に悪くなるかもしれない。

 具体的には、若手官僚が先導したコーポレート・ガヴァナンス関連法制の「事後行政」を担当する司法(特に裁判所)が、(中略)過去の「悪い」制度の補整的思考に囚われ新しい制度に対応しきれなければ、経済システムは全体としてちぐはぐになり、全体のパフォーマンスは落ちるかもしれない。

というのである。

これをゴルフに喩えて

ゴルフのパフォーマンスというものは、身体の一部一部の動きの組み合わせによるトータル・パッケージによって決まるものなのである。「悪い」要素も、それを補完し補整する「悪い」要素と組合わさることで、トータルではそれなりに良いパフォーマンスを生み出すことができる。逆に、タイガー・ウッズや丸ちゃんの「良い」部分を真似たり、レッスンプロから教わった「良い」要素を部分部分取り入れても、その組み合わせがうまく行っていないとろくなスコアは出せない。

と説明されると、とてもわかりやすい。

しかも、今日のスポナビの記事を見ていたら、イチローが似たようなことを言っていた。

「ビデオで僕を観察しても僕の微妙な変化に気がつかないと思う。ある打席では手の位置だったり、またほかの打席では足の位置だったり。しかもそれは、どの指で一番打撃に力を伝えるのかというような微細な変化だから、違いを見ても分からない。考えて変えるというよりは感覚的に調整している」

これは、ホワイトソックスの選手がイチローの真似をしながら(真剣に)打撃練習をしていたのを見てイチローが言った言葉だ。部分的、外見的に見て真似をしてもうまくいかない。名手は各部の微妙な調整をしながら美しいフォームを保っているのだ、ということがわかる。

上で挙がっている「株主主体のコーポレートガヴァナンス」もそうだが、日本では、全体の中の一部分の改革を表すに過ぎない「言葉」が過剰に流行することがある。それさえやれば景気がよくなったり犯罪が減ったり子供が健全に育ったりするかのように言われるが、そんな単純ではない。

改革には「これさえやれば」という解は存在しないのだ。それは要素に過ぎなくて、時間をかけて全体との調整を図り、定着させていかなくてはならない。タイガーウッズや丸ちゃんや、そしてイチローのような美しいフォームを確立させている人たちも、実はまだまだ微調整を続けているのだ。

などということを思った。
(最後がうまくまとまらなかったな、、、。)

2004.09.09

小岩駅北口再開発

109469078600012770_04-09-09_08-58.jpg小岩駅の周りには、あやしい店が軒を連ねる場所がいくつかある。北口の東側にもそういう所があって、夜になると片言の日本語で「おにいさん、マッサージいかがですか~」「のみにいきませんか~」と声を掛ける中国風の女性が辻ごとに立つ。どうせ一杯で酔うので飲み放題は魅力的でないし、何より店が汚くて怪しそうなので足を止めたことはない。けれどもそういう場所の存在自体は嫌いではない。毎日違うネタで客引きをするお兄さんはたまに面白いし、身を寄せあってミャーミャー鳴く子猫たちもかわいい。実は、そこを通るのは密かな楽しみだった。再開発で無くなるのは少し惜しい。


小岩駅北口再開発

小岩駅の周りには、あやしい店が軒を連ねる場所がいくつかある。北口の東側にもそういう所があって、夜になると片言の日本語で「おにいさん、マッサージいかがですか〜」「のみにいきませんか〜」と声を掛ける中国風の女性が辻ごとに立つ。どうせ一杯で酔うので飲み放題は魅力的でないし、何より店が汚くて怪しそうなので足を止めたことはない。けれどもそういう場所の存在自体は嫌いではない。毎日違うネタで客引きをするお兄さんはたまに面白いし、身を寄せあってミャーミャー鳴く子猫たちもかわいい。実は、そこを通るのは密かな楽しみだった。再開発で無くなるのは少し惜しい。

2004.09.06

日本のパブリックコメント制度について米国政府がパブリックコメント

総務省の「行政立法手続等の論点」に対する米国政府のコメント
米国政府は1999年より日本政府がパブリック・コメント手続を実施していることを歓迎してきました。しかし、パブリック・コメント手続実施の際、より透明で公正、且つ開かれた行政立法手続を目的とする、パブリック・コメント手続の価値ある趣旨に反するような問題が見受けられます。これらの問題に含まれるものとしては、不十分な募集期間や妥当と思われる意見が最終規則に十分反映されない等があります。
米国政府の指摘は鋭い。

ただし、中央省庁に勤めていた人に詳しい話を聞いてみたところ、米国からの申入れのように見えて、実はその後ろに日本の別の省庁がいる、という可能性もあるそうだ。省庁間の争いにガイアツが用いられる例で、そういう見方も可能とのこと。ついでにそういう研究をしているLeonard Schoppaという人の存在も教えてもらった。勉強してみます。 それから、日本政府は、海外の政府のパブリックコメントに(どのように)参加してるのか、ということも教えてもらった。通常は、各国の日本大使館が現地政府の政策動向を取りまとめて日本に知らせ、外務省がとりまとめて意見書を作成したり、各省庁が文書を送ったりしているそうだ。出し方としては、パブリックコメントのような公式の手続きを使うこともあるし、そうでないこともある。

ウェブ上で公開されているものを探してみると、 外務省「US-VISITプログラムに関する米国国土安全保障省暫定最終規則案に対する 日本政府のコメント(PDF)」 経済産業省「米国務省による査証申請者への面接実施に関する規則改正案に対する日本政府のコメント」 金融庁「米国SEC規則案へのパブリック・コメントの発出について」 などが見つかった。なるほど。

2004.09.04

パソコンが不調

愛用のLet's Noteが不調で困ってる。

今まで買ったパソコンの中ではいちばん安定していたのでとても気に入っていたのだが、ここ数日、ACアダプタから電気が取れないことがある(接触不良?)、無線LANの電波を拾わない(原因不明)という現象が起きている。

2004.09.01

『太陽の黙示録』にハマッています

かわぐちかいじ「太陽の黙示録」6巻を読んだ。

政策について考えるとき、慣習やシガラミ、感情的な要素など、割り切れない要素や前提がいろいろあって、現実社会は理論どおりにはいかないのが普通だ。だから、そういったものがない制度構築の初期段階を仮定して議論をしたりすることがあるけれど、天災をきっかけとして国土や生活や制度が壊滅的な打撃を受け、そういう状態が実際に日本に訪れてしまう、というのがこの物語のスタート(1巻)。

6巻ではアメリカが、サウスエリア(琵琶湖以西)を、市場経済に重点を置いた新古典派経済学的な復興をして、その結果きらびやかな都市とスラムの二極化という圧倒的な経済格差を生み出している。そこに戻ってきた宗像操(主人公)はサウスエリアをどう変えていくのか、、、、というストーリーをワクワクしながら読んだ。

それにしても中国が統治するノースエリアはどんな社会になっているのか、柳舷一郎(もうひとりの主人公)たち「棄国民」はどうするのか、など早く知りたいことがたくさんある。