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2004年6月

2004.06.13

RFIDをメール送信のスイッチとして使う

あ、便利だな、と実感したRFIDの使い方について。

マラソンや駅伝の大会では、かなり前(10年くらい前?)からRFIDが使われている。参加選手は大会主催者から配布されたRFIDタグをシューズにつけて走り、中継点やゴールに設けられたカーペット状のリーダの上を通ることでタイムが記録されるという仕掛けだ。このシステムのおかげで、計測者が何人もゴールに張り付いてストップウォッチを押す必要が無くなり、正確なタイムが記録されるようになった。

昨年参加した駅伝大会では、そのシステムが一段進歩していて驚いた。これは、株式会社ランナーズが運営しているGTMailSというサービスで、選手のRFIDがリーダを通過すると同時にタイムがデータベースに記録されるだけではなく、あらかじめ登録しておいた携帯電話にメールで送られる。

駅伝の大会ではタスキ渡しという作業があるため、選手個人で正確なタイムを計測するのが難しい。うっかりストップウォッチを押し忘れてしまうこともある。そのため、ゴールして携帯電話を見るとメールでタイムが届いている、というこのサービスはとても便利だ。

フルマラソンの大会では、途中の通過タイムまで携帯電話に届くらしい。付き添い者がゴールタイムを予測する参考に使うことができるし、後で選手がペース配分を確認して反省の材料に使うこともできる。

この使い方で便利と感じたのは、RFIDが取得するデータを「主催者が取得」するだけではなく、「参加者にも提供」しているという点だ。RFIDはメールを送信するためのスイッチのような機能を果たしている。

こういうメールを活用したプッシュ型の使い方としては、六本木ヒルズでやっていたR-Clickの「ぶらっとキャッチ」(参考1)(参考2)や、小田急のグーパスとIC鉄道カードを統合するスルッとKANSAIの「PiTaPaグーパス」(参考3)がある。

そういえば、これはASTRECが行っている「手ぶら旅行」サービスの改善に役立ちそうだ。今は、利用者が自分のスーツケースの所在を確認したいと考えたときには、携帯電話からウェブサイトにアクセスし、問合せ番号を入力しなくてはいけない。これでも便利なのだが、利用者に問合せ番号をその都度打ち込ませるよりは、メールアドレスを一度登録してもらい、拠点を通過するごとに(または飛行機に載った時に)報告をメールで携帯に送る方が利用者の負担は小さいし、手ぶら旅行の安心感も少し高まりそうである。

航空手荷物に限らず、他のモノ・サービスにもこの使い方は応用できるかもしれない。


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